2013/02/13 文学の道を志した故郷 |
岩手県盛岡市玉山区。 かつて、渋民村と呼ばれたここは、 「一握の砂」などの歌集で知られる歌人、 石川啄木が、幼年時代を過ごした地です。 |
「宝徳寺」。 この寺の長男として育った啄木。 啄木の雅号は、境内の木をつつく啄木鳥(キツツキ)から、 生まれたと言われています。 |
身体が弱く、外で遊ぶのが苦手だった彼に 読み書きを教えてくれたのは、 寺の住職である父、一禎。 父は若い頃、文学者になることを夢見ていました。 |
果たせなかった夢を父から託された啄木は、やがて決意します。 文学の世界で生きていこう― |
後に、貧しさに苦しみながら、文学の道を歩み続けた石川啄木。 その胸のうちにあったのは、忘れえぬ故郷と 父への想いだったのかもしれません。 |
「ふるさとの 山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山は ありがたきかな」 |
国:日本 岩手県盛岡市宝徳寺 人:石川啄木 文学の道を志した故郷 |
曲名:カタチのない愛
作曲:山下 康介 |