2013/02/27 教育者として暮らした地 |
「はたらけどはたらけど猶 わが生活楽にならざり ぢつと手を見る」 |
その人は、終生貧しさと闘いながら、己の歌を詠み続けました。 「一握の砂」「悲しき玩具」で知られる歌人、石川啄木。 |
そんな彼にも、ひとときの、穏やかな暮らしがありました。 啄木は20歳のとき、ふるさとの渋民村に戻り、 小学校の代用教員を務めます。 |
熱心な授業を行い、評判の教員だった啄木。 子どもたちとカルタをして楽しんだり、 オルガンを弾いて聴かせたり、 教室は生徒たちの無邪気な笑顔であふれます。 |
しかし啄木の胸は疼くのです。 創作の道を見失ってはいないだろうか・・・ やがて彼は教員生活に別れを告げ、 さすらいながら歌を詠み続けました。 |
石川啄木は生涯忘れませんでした。 子どもたちの澄んだ眼差し、 彼らと共に過ごした幸せな時を。 |
国:日本 岩手県盛岡市石川啄木記念館 人:石川啄木 教育者として暮らした地 |
曲名:愛しいあなたへ
作曲:FACE 2 FAKE |