2013/04/03 「こうもり」初演の地 |
ウィーン北西部に、作曲家ヨハン・シュトラウス二世が、 暮らした家があります。 当時、彼はオペレッタ「こうもり」を創り、新境地を開きました。 その誕生には、こんな出来事があったのです。 |
1874年。この劇場で初演を迎えた「こうもり」。 ワルツで名を馳せたシュトラウスが、長い時間の舞台、 喜劇的なオペレッタを、創作することは、一からの挑戦でした。 |
そのきっかけを作ったのが、歌手だった妻、イエッティ。 彼女は、シュトラウスの作品を、オペレッタのようにまとめ上げ、 夫に聴かせたのです。 |
シュトラウスは思いました。 私の作品が、オペレッタになろうとは・・・ そして湧き上がる自信と共に、創作に挑みました。 |
やがて完成した「こうもり」。 その上質な笑いと優雅な音楽の舞台は、 ウィーンに、オペレッタの黄金時代をもたらしました。 |
しかし、この時、シュトラウスは知りませんでした。 創作の女神である妻を、僅か4年後に、病で失うことを。 シュトラウス、49歳のことでした。 |
国:オーストリア ウィーン シアター・アン・デア・ウィーン 人:ヨハン・シュトラウス二世 「こうもり」初演の地 |
曲名:「こうもり」序曲
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