2013/04/10 人生の春が訪れた城 |
ドイツの小さな町、コーブルク。 ここに「ワルツの王」ヨハン・シュトラウス二世は、 1887年61歳のときにやってきました。 この宮殿で、三度目の結婚をするために。 |
最初の妻とは死別し、二番目の妻とは結婚生活が上手くいかず、 傷心を抱いていたシュトラウス。 そんなときに出会ったのが、アデレでした。 |
当時、創作意欲に翳りがあったシュトラウス。 けれど穏やかで心優しいアデレと一緒にいると 音楽への情熱がよみがえってきました。 |
「自分でもまごつくぐらいインスピレーションが湧いてくるんだ」 |
抑えきれないアデレへの思いを込めて 完成させたのが、代表作「春の声」でした。 |
そしてシュトラウスはアデレと共に生きる決意をします。 祖国オーストリアでは、宗教上の戒律により、 二番目の妻との離婚が許されず、 彼は国籍を捨て、このドイツで結婚をしたのです。 |
シュトラウスはここで、永遠の愛を誓いました。 春のように温かな思いを、その胸に。 |
© Stadtarchiv Coburg
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国:ドイツ コーブルク
人:ヨハン・シュトラウス二世 人生の春が訪れた城
人:ヨハン・シュトラウス二世 人生の春が訪れた城
曲名:皇帝円舞曲 曲名:春の声 |