2013/05/29 神々の地 |
日本最古の神社のひとつ、出雲大社。 明治23年、この地を訪れたのは、ラフカディオ・ハーン。 「雪女」「耳なし芳一」などを書き広めた、小泉八雲です。 |
日本の神秘的な文化に憧れていた八雲は、 日本の国土を築いたとされる、大国主命を まつった出雲大社を、参拝することを熱望していました。 |
その夢が、ついに現実となったとき― 白足袋を履き、袴を着けた彼は、神聖な空気のなか、 おごそかな気持ちで、この地を歩みます。 |
皇族以外には難しい、本殿への昇殿。 それを八雲は知人のはからいで、外国人として初めて、 行ったのです。 |
宮司や神官より、大社の歴史や、神々の逸話などを聞きながら、 彼は、日本人の神への想いに、気づいていきます。 |
その感動を、後に八雲は、随筆集「知られざる日本の面影」 に記しました。 |
「儀式や戒律の中でもない。 あくまで国民の心の裡に息づいているのである」 日本で生きることの、誇りと歓びを込めて。 |
国:日本 島根県出雲大社 人:小泉八雲 神々の地 |
曲名:平穏な山村に日は沈み
作曲:七瀬光 |