2013/06/05 教師だった地 |
熊本県熊本市。明治24年、この地に、ラフカディオ・ハーン、 後に「雪女」「耳なし芳一」を書き広めた、 小泉八雲はやってきました。 |
日本文化を学びながら英語を教えていた彼は、 41歳の時、この熊本の高等中学校に、転任してきます。 |
格式あるこの学校で、型破りな教師だった八雲。 教科書を使わず、学生たちが暮らす街の歴史を、 英語で熱心に語りました。 そして学生たちの独創性を重んじ、 思うがままの英作文を書かせます。 |
「肝心なことは生徒が書物の助けを借りずに、 自分の考えを英語で表現できるようになることなのです」 |
自宅に戻ると机の前に座り、ペンを握ります。 文筆活動も行なっていた八雲は、学生たちの強烈な印象を、 随筆「九州の学生たちとともに」に残しました。 |
「かれらがいわゆる九州かたぎなるものを じつにはっきりと表示していた」 |
八雲はこの地で、 学生たちに、学ぶことの自由と楽しさを伝えました。 |
国:日本 熊本県熊本市 人:小泉八雲 教師だった地 |
曲名:幸福感
作曲:安瀬聖 |