2013/06/19 悲しみの地 |
人類の幸福に貢献した人物に贈られる、ノーベル賞。 この偉大な賞を設立したのは、スウェーデンの化学者、 アルフレッド・ノーベルです。 |
彼はスウェーデン、ストックホルム郊外の町、ヘレーネボリで、 30歳のときに、人生最大の悲しみに直面しました。 |
この地で、ノーベルが日々励んでいたのは、 ニトログリセリンを使った新型の爆薬の開発。 当時のエネルギー源であった石炭の採掘に、 爆薬は欠かせないものでした。 |
発明家であった父、家族とともに、寝る間も惜しみ、 研究、開発にいそしむ毎日。 しかし9月3日。悲劇が襲います。 開発中に突然起きた、爆発事故― |
奪われた5人の尊い命。 そのなかにはノーベル最愛の弟、エミールもいたのです。 |
いつも明るく、才能豊かなエミールは、 ノーベル家にとって、希望そのものだったといいます。 |
およそ2年後、 ノーベルは新型の爆薬ダイナマイトを完成させました。 その悲しみに打ち克って。 |
国:スウェーデン ヘレーネボリ 人:ノーベル 悲しみの地 |
曲名:リベリング
作曲:高見 優 |