2013/07/31 詩を書き始めた学び舎 |
美しい湖が広がる、イギリス湖水地方。 ここに自然を愛し、自然と語り合った詩人 ワーズワースが通った学校があります。 |
この伝統ある名門校に、彼が入学したのは、 9歳、1779年のとき。 |
気のいい仲間に恵まれ、楽しい学校生活を送ったワーズワース。 自由な雰囲気のなか、のびのびと、 勉学に励むことが出来ました。 |
しかし、彼はふと淋しい顔を見せます。 一年前に、最愛の母を亡くしたばかりだったのです。 |
やがて12歳のときに父をも亡くし、 ワーズワースはもう、帰るべき家を失いました。 |
「わたしの愛情の支柱が取去られてしまった。 それでも、あたかもその精神で支えられているかのように、 その建物だけは立っていた」(「序曲」より) |
やがてワーズワースはここで、詩を書き始めました。 哀しみを背負った少年がひとり、 孤独と闘うように。 |
国:イギリス 湖水地方コークスヘッド 人:ワーズワース 詩を書き始めた学び舎 |
曲名:群青いろのよるの空
作曲:遠藤 浩二 |