2013/08/14 ゴッホに出逢った地 |
その人は、炎のような情熱で板を彫り、世界に名を轟かせました。 板画家、棟方志功。 |
陸奥湾を臨む、青森県青森市。 明治36年、志功は下町の貧しい鍛冶屋の、 三男として生まれました。 |
生家のすぐ近くにある善知鳥(うとう)神社が、彼の遊び場。 ここで毎日のように、絵をかいていた少年時代。 目に映る風景を夢中でスケッチしながら、 志功は、いつしか夢を抱きます。 「絵描きになりたい」 |
しかし生活が苦しかった為、彼は小学校卒業後、 すぐに働き始めました。 それでも、海や公園でスケッチを続けた志功。 |
そして18歳のとき、人生を変える瞬間が訪れます。 文芸誌で目にした、ゴッホのひまわり。 自由な画法に心を奪われた彼は、決意をしました。 |
「わ(私)だば ゴッホになる」 |
後に「世界のムナカタ」として、海外でも高い評価を得た棟方志功。 ここはその一歩を踏み出した、ふるさとでした。 |
国:日本 青森県青森市 人:棟方志功 ゴッホに出逢った地 |
曲名:絆を紡いで
作曲:渡辺俊幸 |