2013/11/27 平和への祈り、広島平和記念公園 |
戦後の1954年、永遠の平和を願って作られた、 広島平和記念公園。 設計者は、後に「世界のタンゲ」と謳われた建築家、 丹下健三です。 |
広島の旧制高校に通った丹下は、 戦争で傷ついた広島に、特別な思いを抱いていました。 |
多くの魂を慰めたいと思った彼は、 平和記念公園のコンペに応募し、 見事設計を任されたのです。 |
彼が特にこだわったのは、原爆ドームのあり方。 あまりにも朽ち果てた姿は、平和にそぐわない、 壊してしまおう、という意見もありました。 しかし、丹下の考えは違いました。 |
「私は残すべきだと思った。原爆の恐ろしさ、残虐さ、非人間性、 そうしたことを永久に忘れないために」 |
そして彼は公園の入り口を、原爆ドームの正面に作りました。 人々が悲しい過去を忘れず、 平和な未来へ歩んでいけるように。 |
ここには永遠の平和を願った丹下健三の心が、 刻まれています。 |
国:日本 広島県 人:丹下健三 平和への祈り、広島平和記念公園 |
曲名:夢の途中
作曲:平野良久 |