2013/12/18 旅立ちの城 |
19世紀末、ポスター作品を芸術として確立した画家、 トゥールーズ・ロートレック。 |
彼は、フランス南西部の街アルビにあるボスク城で、 この世に生を受けました。 |
裕福な伯爵家の長男だったロートレックは、 両親から「小さな宝石」と呼ばれ、愛情に包まれ育ちます。 |
子供の頃から、絵を描くことが大好きだったロートレック。 得意だった馬の絵を、いつも楽しそうに描いていました。 |
けれど幸せな毎日は、13歳のとき、終わりを告げます。 椅子から転落し、左脚を骨折してしまったのです。 |
その後遺症により、下半身が成長しないという障害を抱えた彼は、 ひとり苦悩し続けました。 |
「一日中 僕はまるっきり 独りぼっちだ」 |
辛い日々のなか、ロートレックが思い出したのが、絵を描く楽しさ。 やがて彼は生まれ育った地を離れ、 パリで本格的に絵を学ぶ決意をしました。 |
後にパリを席巻する画家、ロートレック。 彼が第一歩を踏み出した、始まりの物語が、 このふるさとにありました。 |
国:フランス アルビ 人:ロートレック 旅立ちの城 |
曲名:可憐な女の子
作曲:大橋恵
曲名:Nothing is impossible
作曲:吉俣良 |