2014/05/28 交響曲第4番が生まれた地 |
19世紀を代表する作曲家・メンデルスゾーン。 早熟の天才と讃えられていた彼が、 ローマに立ち寄ったのは、曲作りを続ける旅の途中でした。 |
この時、若いメンデルスゾーンは大きな壁にぶつかっていました。 |
それは新たな交響曲が書けないこと。 己のなかからどれほど音を絞り出そうとしても、 なにも書けずひとり苦しんだのです。 |
引きこもった宿から何気なく見た街並み。 広場にあふれる暖かなひだまりと陽気な人々の笑顔。 |
その風景に、メンデルスゾーンはふと気づきました。 音楽は自分のなかにあるのではない。 いつも自然とともにあり、つむがれているものなのだと。 |
やがてメンデルスゾーンは、 この新しい作品を書き上げました。 交響曲第4番。その名も「イタリア」。 |
それは、後に音の風景画家と呼ばれるメンデルスゾーンが 辿り着いた新たな境地でした。 |
国:イタリア ローマ 人:メンデルスゾーン 交響曲第4番が生まれた地 |
曲名:ヴァイオリン協奏曲ホ短調 第一楽章
曲名:交響曲第4番イ長調 イタリア 第一楽章 作曲:メンデルスゾーン |