2014/10/22 代表作「東京八景」を執筆した温泉宿 |
伊豆の清流、河津川。その橋のたもとに 作家・太宰治が籠った小さな宿があります。 |
太宰はこの時31歳。 ここを訪れたのは、日常を離れ、 納得のいく作品を書くためでした。 |
案内されたのは2階奥の小さな部屋。 部屋に入るなり、太宰は愕然とします。 |
殺風景なたたずまい。それは若き日に上京して暮らした 自分の部屋を思い起こさせました。 |
なんという巡りあわせか。 太宰は部屋を見つめ、自らの過去へと戻っていきました。 |
夢と挫折、薬中毒、そして離婚・・・ それまでの怒濤の日々が、まざまざと蘇ってきたのです。 |
太宰はすべての想いをペンに込め、 自伝的小説「東京八景」を書き上げました。 |
その後、次々と話題作を生み、確固たる地位を築く太宰治。 ここは、作家・太宰の転換点となった場所でした。 |
国:日本 静岡県賀茂郡河津町湯ケ野温泉 人:太宰治 代表作「東京八景」を執筆した温泉宿 |
曲名:Nostalgic Recollections
作曲:市川 淳 |