2014/11/26 敬愛するルノワールとの出会い |
画家アンリ・マティスは、49歳のとき、 印象派の巨匠、ルノワールの家を訪ねました。 |
自分の作品を見せ、絵画についての話を聞くためでした。 |
しかし、家に一歩入った途端、マティスは立ち尽くします。 目の前には、車いすに乗り、痛む手に絵筆をしばりつけた ルノワールがいたのです。 |
枯れ木のような老人が発する命がけの気迫。 画壇で名を遂げた人が、なぜここまで自分を追い込むのか。 |
やがて、ルノワールはマティスにこう告げます。 「マティスよ、痛みは去る。だが美は残る」 |
ルノワールの言葉はマティスの胸に生涯刻まれました。 |
マティスもまた、命がけで美を追い求めました。 ここで見届けた、ルノワールのように。 |
国:フランス カーニュ 人:アンリ・マティス 敬愛するルノワールとの出会い |
曲名:約束
作曲:佐藤 直紀 |