2015/03/04 「菩提樹」誕生の地 |
ウィーンの南西に広がる、ウィーンの森。 シューベルトの代表作「菩提樹」は ここで生まれたと語り継がれています。 |
シューベルトがふらりと立ち寄ったホテル。 それは束の間の穏やかな時間でした。 |
彼の人生は常に冬のなかにありました。 どれほど努力を重ねても、世間に認められることなく、 ひとりもがき、悩んでいたのです。 |
そんな音楽家がふと目線の先に捉えた菩提樹。 寒さに耐えながら、訪れる春を待つ木に、 シューベルトは己を重ねたのかもしれません。 |
やがて彼のなかに、メロディーが下りてきました 静かでせつない調べ。 それはまるで自らの心を映す鏡、そのもの・・・ |
シューベルトは生涯孤独な魂を抱え、音楽と向き合いました。 凛と立つ、一本の菩提樹のように。 |
国:オーストリア ウィーン 人:シューベルト 「菩提樹」誕生の地 |
曲名:ピアノ五重奏曲「ます」より第4楽章 菩提樹
作曲:シューベルト |