2015/03/25 終の住処 |
音楽の都ウィーン。 交響曲の父と呼ばれたハイドンは、この家で暮らしました。 |
晩年、ウィーンの街はフランスの攻撃を受けます。 老いた音楽家は、広がる戦火を見つめながら考えました。 |
人はなぜ争うのか。なぜ音楽は、無力なのか。 |
ある時、フランスの士官が訪ねてきました。 彼は敬愛するハイドンに会いたいと言うのです。 |
やがて、ハイドンが奏でるメロディに合わせて、 士官が歌い始めました。 |
敵も味方もない。心を一つにして響きあった時間。 音楽を愛する気持ちは、誰にでも宿っている・・・ |
失意にあった音楽家に涙が伝いました。 |
数日後ハイドンは、この世を去りました。 ひとときの宝物のような記憶を、胸に深く刻んで。 |
国:オーストリア ウィーン 人:ハイドン 終の住処 |
曲名:交響曲 第100番 ト長調「軍隊」第1楽章
四季 第2部 夏 第10曲 アリア「眠りを覚ました羊飼いは今」 作曲:ハイドン |