2015/05/13 生涯愛した街 |
その人は、生涯パリの街を愛しました。 洋画家、荻須高徳。 |
荻須は、世界中の画家がそうであったように、 パリの引力に引き寄せられ、やってきました。 |
辿り着いたのは、多くの芸術家が集うモンマルトルのアパート。 |
若い荻須は、この街の、 見るもの、聞くもの、全てに心奪われました。 |
そして、人々の息づかいが聞こえる下町の風景を、 飽くことなく描き続けたのです。 |
やがて戦争で、帰国を余儀なくされますが、 戦後いち早くパリに舞い戻ってきました。 |
荻須はこのアトリエで、その死の瞬間まで絵筆を離さず、 パリの街を描ききりました。 |
「もっともフランス人らしい日本人」 そう呼ばれた荻須高徳。 その魂は、今もパリを見つめています。 |
国:フランス パリ 人:荻須高徳 生涯愛した街 |
曲名:いつかの飾り窓
作曲:ヨース毛 |