2016/02/10 旅立ちの家 |
茨城県北茨城市に残る旧家。 詩人、野口雨情は、ここで生まれました。 |
「赤い靴」「七つの子」などの童謡を残した彼は、 この家の跡継ぎでした。 |
雨情は、初め文学を志して、東京に出ますが 父の死により、家に連れ戻されます。 |
意にそまぬ仕事が重く肩にのしかかる、 それは跡取りの宿命でした。 |
現実から逃れるように、2階に籠り、 雨情はひとり途方にくれました。 |
ある日、東京の恩師から便りが届きます。 |
そこにしたためられた言葉。 詩人の人生は、この一言で決まりました。 |
「どうか思ひ切って・・・歌か短篇かに御力を入れられたし」 |
やがて野口雨情は家族を後に残し、故郷を飛び出します。 不退転の決意を、その胸に抱いて。 |
国:日本 茨城県北茨城市磯原町 人:野口雨情 旅立ちの家 |
曲名:手繰る夢〜日本人の母として
作曲:川井 憲次 |