2016/03/02 終の棲家 |
栃木県宇都宮。 ここに童謡詩人、野口雨情の終の棲家があります。 |
まもなく戦争が終わるという頃、 彼は東京から追われるように、ここに移り住みました。 |
軍歌を書けという命令を拒んだため 国賊と後ろ指をさされました。 |
「軍歌を書かぬから 詩も書かぬ」 戦争を憎んだ雨情はそう言いはなちました。 |
子どもの世界には、殺しあうほどの憎しみなんてない。 失意にひとり佇みながら、雨情の心は変わりませんでした。 |
「私は生涯 童心を貫く」 |
しかし、童謡を作る機会は二度と訪れませんでした。 |
平和を待ち続け、この世を去った野口雨情。 その思いが、今もここに息づいています。 |
国:日本 栃木県宇都宮市 人:野口雨情 終の棲家 |
曲名:遠き日の恋〜義兄上
作曲:川井 憲次 |