2016/12/14 孤独の家 |
モスクワ郊外の町、クリン。 ここにチャイコフスキーが晩年を過ごした家があります。 |
家族を持たなかった彼は、 まるで世界にひとり置き去りにされたような錯覚に襲われます。 |
老いと共に、音楽の神にも見放された孤独感。 それでも国民的作曲家と呼ばれた彼は 誰にもその不安を打ち明けられませんでした。 |
もう二度と書けないのではないか。 チャイコフスキーには、 長い夜が永遠に明けないように思えたのです。 |
そんなある日、彼のもとに1篇の小説が届けられました。 無名の若き作家チェーホフからの批評の依頼でした。 |
一読したチャイコフスキーは この家を飛び出しました。 |
才能に溢れたその原稿に衝き動かされて。 |
国:ロシア クリン 人:チャイコフスキー 孤独の家 |
曲名:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
作品35_第2楽章(カンツォネッタ) |