時に人生は、一瞬で動き出します。

のちの元老、山縣有朋は、 このあばら屋で、生まれ変わりました。

吉田松陰の私塾、松下村塾。

乱世に身を立てようと考えていた山縣に、 ある日、師である松陰は、尋ねました。

「君は死ぬことができるか？」

突然の問いかけに、山縣は言葉を失い、 その答えを探し続けたといいます。

あくる日、山縣は、こう告げました。

「国のためなら　死ぬことができます」

我が意を得て、微笑む松陰。 山縣の進む道は決まりました。

山縣が松陰と触れあえたのは、わずか数ヶ月。 しかし、終生、「松陰門下生」と称しました。 亡き師の志を、その胸に。

曲名：鎮守府 作曲：亀岡 夏海

• 放送内容
• バックナンバー

---

Back number

---

毎週水曜日 21:54〜
放送中