2017/11/22 「スラブ叙事詩」を描いた城 |
1910年、ひとりの画家がチェコに戻ってきました。 アルフォンス・ミュシャ。 「アール・ヌーヴォー」の旗手として、 人気を集めたその人でした。 |
ミュシャは、名声を得たパリを離れ、 静かな地に根を張りました。 |
ふるさとは長らく他国の干渉を受け、沈んでいました。 ミュシャはみずからの手で民族の誇りを取り戻すべく、 祖国に戻ってきたのです。 |
取りかかったのは、チェコの伝説や歴史を描いた作品。 それまでの作風を捨て、一心不乱にかきあげました。 |
「スラブ叙事詩」は、 実に16年の歳月を費やし、完成させた巨大な連作。 |
ミュシャは生涯を終えるときまで、 チェコを見つめていました。心から愛したこの国を。 |
国:チェコ共和国 プラハ 人:アルフォンス・ミュシャ 「スラブ叙事詩」を描いた城 |
曲名:天と地の間で〜終わりなき旅〜
作曲:小林 洋平 |