2021/03/10 小説家として |
小諸なる古城のほとり。 この地で島崎藤村は青年期を暮らしました。 |
旧制中学校の教師として小諸に赴任したのは 明治32年、27歳のとき。 |
既に詩人として名が知られ始めていた藤村。 しかし彼はこの頃、詩を詠むことに限界を感じていました。 |
「もっと自分を新鮮に そして簡素にすることはないか」 |
悩んだ藤村は、異なる分野に挑戦することを決意します。 それが小説でした。 |
この地の人々を、その営みを見つめ、 物語を紡いだ藤村。 |
やがて彼は、ひとりの青年の自我の目覚めと苦悩を描いた小説、 「破戒」を執筆したのです。 |
ここは島崎藤村が作家として 新たな扉を開いた地でした。 |
国:日本 長野県小諸市 人:島崎藤村 小説家として |
曲名:かなしみ I
作曲: 国吉 良一 |