2021/04/14 日本での初仕事 |
大正8年、建築家アントニン・レーモンドは 初めて日本の土を踏みました。 |
近代建築の巨匠、フランク・ロイド・ライトの助手として 帝国ホテルの新館建設に携わったのは、31歳のとき。 ライトの決めたデザインを図面に起こすのが、彼の仕事でした。 |
世界に通用するホテルを目指したライトは細部にまで拘り、 デザインは毎日のように目まぐるしく変わります。 |
レーモンドはその都度設計図をかき直しました。 作業は深夜にまで及び、彼は寝食を忘れて励んだといいます。 |
やがて完成した壮麗なホテル。 緻密かつ圧倒的な迫力の構造、そして関東大震災をも 耐え抜いたことから、世界じゅうから称賛の声を浴びました。 |
この仕事で認められたレーモンドはライトのもとから独立し 日本に残ることを決意します。 ひとりの建築家として、生きていくために。 |
国:日本 東京都千代田区〜愛知県犬山市 人:アントニン・レーモンド 日本での初仕事 |
曲名:ほどけた心
作曲:中村 巴奈重 |