2021/12/29 謹慎の寺 |
東京上野。徳川家の菩提寺、寛永寺。 鳥羽伏見の戦いで敗れた徳川慶喜は、 ここで謹慎生活を送りました。 |
敗軍の将として無抵抗を示すため、 この寺に籠った慶喜。 |
質素な身なりで、日がな一日蹲踞し 自らの処遇が決定するのを待ちます。 |
疲弊しきった彼の姿を見て、 幕臣・勝海舟は泣き崩れたといいます。 |
やがて、ふるさと水戸への移送が決まった慶喜は ここで歌を詠みました。 |
「とにかくに国の為とてしのぶ身は ゆくもかへるも時をこそ待て」 |
辛い身を耐えるのはこの国のため。 あとは時の流れが決めてくれるだろう・・・ |
慶応4年、慶喜は江戸を後にしました。 日本の行く末に幸あれと祈って。 |
国:日本 東京都台東区 人:徳川慶喜 謹慎の寺 |
曲名:そなたは今、幸せか?
作曲:羽岡 佳 |