2022/03/02 我が子を想って |
かつて宿場町として賑わった、信州小布施町。 文化13年、小林一茶はこの地で 嬉しい知らせを受けました。 |
男の子が生まれた。 一茶、54歳にして初めて授かった、 待望の我が子でした。 |
しかし、生まれながら体が弱かった息子。 一茶は健やかに育ってくれるよう この寺に願掛けにやって来たのです。 |
無事に成長してくれるのか・・・ 案じながら目にしたのが、 ケンカをしている池の蛙たち。 そのなかの痩せた一匹が、 生まれたばかりの息子に重なります。 |
頑張れ―― 愛しい我が子を想いながら、一茶は詠みました。 |
「やせ蛙まけるな一茶これにあり」 |
この寺には小林一茶の親心が いまも宿っています。 |
国:日本 長野県小布施町 人:小林一茶 我が子を想って |
曲名:変わるもの、変わらないもの
作曲:高橋 諒 |