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都の北にまします鞍馬の山々は芽吹く新緑にも、霊気が宿るよう。 |
その山懐に抱かれた鞍馬寺は1200年も前に創建されました。 |
太古から崇められてきたこの山は鬱蒼とした修験の地。 その奥深いところには神が降り立った姿という巨木が祀られています |
都の守りとして睨みを利かせてきた国宝の毘沙門天は、鞍馬の信仰の象徴。 |
脇に居並ぶのは、その妻という吉祥天。 さらに、二人の息子という善膩師童子(ぜんにしどうじ)です。 |
そして、この山の霊気が滲みだしたかのような清らかな水。 |
鞍馬寺ゆかりの雍州路(ようしゅうじ)は、その水が育んだ山の幸が名物です。 |
コゴミ、タラの芽、ユキノシタなど、鮮烈な山の香りに清められるような精進料理。 その一皿ごとに鞍馬に立ち上る息吹を感じます。 |
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「 Autumn.Interlude 」 作曲者:aphelion 演奏者:aphelion |