夏木さんインタビュー
夏木さんがレンピッカを知ったきっかけを教えてください。
1990年代に、半年ぐらいニューヨークに滞在したことがありました。そんな時にミュージアム・ショップで偶然目にした絵ハガキ・・・それがレンピッカとの出会いでした。緑色の車に乗った《自画像》です。個性的な彼女の絵に惹かれて、ハガキを集めたりもして・・・
レンピッカはその奔放な生き方も有名ですが・・・
あれだけ印象深い絵を描く人は、やっぱり生き方も面白い。彼女が題材になった「タマラ」という舞台をアメリカで見て、さらにレンピッカに興味を持ちました。あの時代では稀有な女性だと思います。 レンピッカや私のバンド「ジビエ・ドゥ・マリ」でカヴァーしているジャニス(・ジョップリン)もそうだけど、突出した女性はセルフ・プロデュースがうまい。私はそういう女性が好きです。
ガイドの中にレンピッカの言葉がいくつか出てきますが、どの言葉が印象に残りましたか?
「世の中の端っこで生きているの」という言葉でしょうか。 それは世の中に迎合しないというか、そんな姿勢も感じられて・・・。
今回展示されるなかで、一番気になった作品はどれですか?
《サン・モリッツ》が素敵ですね。赤が好きなので。 レンピッカを知るきっかけになった、《自画像》も好きです。
今回ナレーション収録をされていかがでしたか?
オーディオガイドは私もよく利用しますが、鑑賞の邪魔にならないよう、テンポや感情の込め方にもこだわって収録しました。
展覧会にいらっしゃるお客様へメッセージを
展覧会について少し予習してから行くのがおススメ。展覧会が格段に面白くなります。 会場では、ぜひガイドを聞きながら、レンピッカの世界に浸ってください。