18世紀フランス・ロココ美術の巨匠ブーシェに学んだフラゴナールは、上流階級の紳士淑女が会話や遊びに興ずる雅やかな情景を描いた絵画で知られていますが、2度にわたるイタリア滞在時には野外での風景素描に精を出し、油彩の風景画も数多く残しました。この作品は、1756年から5年に及んだ最初のローマ滞在時に描かれたものです。