ここ10年ほどでまた若者の間で急増しているもの、それが猫背なのです。昔から猫背は体に悪い、と言われてきました。しかしこの事に異を唱える人がいました。我らが所ジョージさん!長年猫背ですが別段健康に影響が無い、と唱える所さんに、それじゃいけない、と立ち上がったのが科学の素浪人、矢野左衛門!はたして猫背は善か悪か?今回の「目がテン!」で猫背の正体が明らかになります。
猫背とは、まっすぐ立った時のくるぶし、膝、肩を結んだ直線より耳が前に出た状態を言うもの。早速町中に出て、猫背をチェックしてみました。すると中高年の人には殆ど猫背がいないのに対して、若い人には猫背が続出でした。
矢野左衛門が早速、自らに猫背になる“強制”ギプスを付け、猫背が体にどんな影響を与えるか実験です。すると、数分後、肩凝りが矢野左衛門を襲いました。サーモグラフィで結構の様子を調べてみても、肩や腕の色が赤から青へどんどん変わっていき、血行が悪くなっているのがよく分かります。猫背の姿勢では肩の筋肉が引っ張られて負担がかかり、僧帽筋と呼ばれるその筋肉が硬直して血行も悪くなり、肩が凝ってしまうのです。
いきなり劣勢?の猫背。ところが、驚くべき説が飛び込んできました。「スポーツにとって猫背は必要不可欠!」その常識を覆す説を確かめるべく、番組では大学の運動部員を、矯正ギプスを付けて猫背組と正しい姿勢組に無理矢理分け、平均台、旗取り競争を決行!すると、驚く事にどちらの種目も猫背組の圧倒的勝利だったのです。念のため、ギプスを取り替えて猫背組と正しい姿勢組を入れ替えて再チャレンジしてみましたが、やはり猫背組が勝ってしまいました。猫背はバランスと瞬発力で、スポーツに絶大な力を発揮するのでした。動物の世界を見てみても、草食動物の背骨はまっすぐなのに対し、肉食動物は獲物を素早く捕るために背骨はアーチ型の猫背タイプです。猫背は身体能力を引き出すのには有利だったのです。
| ネコの猫背は伊達じゃなかった!
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あれあれ猫背はいいのでしょうか?そこで矢野左衛門が連れてきたのが、オペラ歌手。いつも正しい姿勢で歌っている彼らに、なんと猫背“強制”ギプスを付けてしまったんです。するとクライマックスの高音がでなくなってしまいました。いつもに比べ、2音から3音くらい最高音が下がっています。猫背では、喉の奥の起動が開きにくく、音域が狭くなってしまうのです。
それだけではありません。猫背は上半身の体重を支えている背骨の負担が内臓にもかかり、内臓が圧迫されて内臓疾患のおそれが出てきます。更に、体重を支える上で、体の中で最も負担の大きい、上半身と下半身の境にある、背骨の中の第四頚椎、猫背になると通常の二倍の圧力がこの一点にかかり、もしとっさの衝撃に耐えられきれなかったら、骨の間の軟骨が外に飛び出し、神経を傷付けてしまうという恐ろしい事態となるのです。
| 歌が上手くなりたかったら、姿勢を正せ!
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どうやら分の悪い猫背、そこで所さんの猫背も直しちゃおうと、番組では大物振り付け師に猫背矯正体操作りを依頼しました。それは土居甫さん。あのピンクレディーや、「笑っていいとも」の振り付けでお馴染みの大御所です。その土居先生に作ってもらった猫背矯正体操をスタジオで披露。ポイントは腹筋と背筋を鍛える事。これであなたも猫背を直そう!!
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