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 イルカ天国 伊豆の秘島  #585 (2001/06/10) 

 伊豆七島の一つ、御蔵島(みくらじま)は、三宅島と八丈島に挟まれた島です。そしてこの島は、日本有数のイルカの楽園なのです。しかしなぜ、他の伊豆七島にはほとんどいないのに、この島にイルカがいるのでしょう?
 そこで矢野明仁リポーターが、御蔵島の謎調査に乗り出しました。そして矢野さんの最終目標は、1年前フロリダで達成できなかった夢、イルカと仲良くなり、一緒に画像に収まることです。

 東京からフェリーで7時間、ようやく御蔵島に到着です。さっそく矢野さんは船で島を一周してみました。早速現れる野生のイルカ。噂は本当でした。
 しかし矢野さんが驚いた事が。それは島をぐるりと一周しても、海岸がほとんど急な崖だということ。実は御蔵島は、世界最速の海流、黒潮の直撃を受けるので、波に削られ、崖だらけの島になってしまったのです。

所さんのポイント
黒潮は、栄養分が無いため澄んでいて、透き通って黒く見える海流なのだ!

雲を上にした御蔵島全   矢野さんは御蔵島の頂上まで上ってみることにしました。すると、驚いたことにどんどん気温が下降していくのです。さらに、800メートルの頂上付近には、1000メートル以上の所にしか生えない高山植物が生育していました。
何と御蔵島は、ふもとは亜熱帯、頂上は亜寒帯というなんとも不思議な気候だったのです。
 それは御蔵島の地形に秘密が有りました。御蔵島の急な崖で空気が急上昇して雲が出来て、その雲が平らな頂上でずっと溜まっているため、御蔵島は頂上付近が寒く、湿っているのです。

イルカの横顔2ショット  御蔵島にはまだまだ不思議なものがあります。なんとシイなどの巨木(幹周り5メートル以上)の数が確認されているだけでも491本あり、日本一の巨木の島なのです。この巨木も御蔵島の多雨の産物なのでした。
 さらにその木に登って空に飛び立つ不思議な海鳥、オオミズナギドリがいました。なんと毎年300万羽も来るというこの鳥が糞をすることで栄養分を与え、巨木をより巨木にしていたのです。

 黒潮は温かいものの栄養分が無い海流。そんな黒潮になぜイルカがいるのかというと、多雨の御蔵島から、豊富な栄養分を含んだ水が海に注いでいるからなのでした。そこに魚が集まり、その魚を食べるイルカも集まってきたのです。
 矢野さんはいよいよ、御蔵の海に飛び込みました。御蔵島のイルカは人間に危害を加えられたことが無いため、本当に人なつっこく、矢野さんは遂にイルカと仲良くなることが出来たのです。

所さんのポイント
イルカの授乳シーンも公開!乳首はおしりのほうに有り、安全のため時間はたったの5秒!


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