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これで簡単!デジカメ
#603 (2001/10/21)
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デジタルカメラ、略してデジカメ。実は今年の上半期の売り上げを見ても、これまであったフイルムのカメラより売れているのです!パソコンでも簡単に見られて、また電子メールで簡単に送れるデジカメの写真。しかしデジタルで写真が撮れるってどういうことなのでしょう?
デジカメのフイルムってどこに有るのでしょう?そこでメーカーさんの協力でデジカメを分解させていただきました。するとデジカメには、これまでのカメラのフイルムの位置に、フイルムよりはるかに小さい(1辺3〜4ミリ四方)、CCD(Charge Coupled Devise:電荷結合素子)というものが有りました。デジカメはレンズから入ってきた光をこのCCDが感じ取り、電気信号に変換して、メモリーカードに保存していくというしくみになっていました。このCCDを拡大してみるとフォトダイオードという四角い部品が無数に並んでいました。このフォトダイオードが光の強弱を電気信号に変えていたのです。
しかしCCDからメモリーカードまでどうやって画像を送るのでしょう?小学生140人がマスゲームでわかりやすく説明してくれました。小学生をCCD、メモリーカードの2つのグループに置き換えて考えてみます。まずCCDのグループが1人ずつ画用紙を持ち絵文字を作ります。そして絵文字の画用紙を横1列ずつ順送りで、バケツリレー方式でメモリーカードのグループに送り込んでいきます。こうやって二次元的な画像が、一次元の情報となって伝えられていくのです。なのでメモリーカードの容量次第でどんどん写真が保存でき、何枚も写真が撮れるというわけなのです。
このCCDの性能を表す言葉がおなじみ画素(ピクセル)。しかし画素とは一体何のことなのでしょう?そこでデジカメの画像を拡大してみました。すると画像は小さな四角がたくさん集まってできていました。この1つ1つが画素なのです。例えば130万画素とあれば1枚の画像が130万個の小さな四角でできているということなのです。一般的に130万画素ならハガキサイズ、200万画素ならB5サイズ、400万画素ならA4サイズまで引き伸ばしても画像はキレイなままと言われています。画素数が多いほど、画像を大きく引き伸ばしても、きめの細やかな画像が出来るのです。
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デジカメの画像は小さな四角からできている!これが画素!
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ようやくデジカメのしくみが分かった所で、いよいよ撮影に挑戦。女性モデルを、矢野さんとプロのカメラマンで撮影してみました。すると、矢野さんの画像の方が、何だか遠近感がなく、べちゃっとしてしまったのです。実はこれ、デジカメが良く陥りがちな欠点。同じ被写体を撮った時でも、デジカメはフィルムのカメラで撮った時よりピントの合う範囲が広いのです。広い範囲が映る広角レンズだとバックまで見え過ぎてしまうので、べちゃっとした感じになってしまうのです。なので望遠レンズを使うと周囲がぼやけて被写体が際立って見えます。
またデジカメ特有のデジタルズームを使うとちょっと粗い画像になってしまいます。デジタルズームとは画像の一部を、画素数はそのまま電気的にムリヤリ拡大して撮る方式なので画像が荒れてしまうのです。あまり多用はしないのが賢明です。レンズの焦点距離を変化させる光学ズームを使うとこのようなことは無く、キレイに撮れます。
さらにデジカメのもう一つの弱点として、シャッターを押してから撮れるまで時間のずれ(タイムラグ)があります。これはデジカメの多くが、オートフォーカス機能を持っていて、ピントを合わせるために時間がかかるから。ここで上手く活用したらよいのが、シャッターの半押し。シャッターを半分だけ押してピントを合わせておきます。そして撮りたい瞬間に合わせてシャッターを押し切るとドンピシャのタイミングで写真を撮ることができます。
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デジカメは撮影後も合成画像や、赤目などの修正が出来るので便利!
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スタジオで撮影したその他の画像はこちらへ!
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