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科学で的中!?天気予報
#633 (2002/05/26)
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いよいよ梅雨突入。天気予報が気になる季節です。当たって当たり前、外れると非難ごうごうのちょっとかわいそうな天気予報。しかしどうやって予報は行われているのでしょう?そして予報を行うための気象観測の方法とは?久々登場、矢野左衛門がその謎に迫ります。
天気予報を行うのは、気象庁にあるスーパーコンピューター。やはり最後にはコンピューターが力をふるうのですが、この予報をするためのデータはどこから集められているのでしょう?その代表格が、日本全国に157箇所有る、気象台や測候所です。そこで矢野左衛門が横浜にある気象台を訪ねました。すると突然、屋上に現れた謎の黒いサングラスの男。この観測員の方は、雲の量や形を見たり、どの位先まで見えるか(視程)実際に見て測定したりしていたのです。サングラスは雲の形をくっきり分からせるため。人の目もまだまだ気象観測に役立っていたのです。
この他気象台には、温度湿度計、風向風速計、気圧計、日照時間を測る日照計、積雪計、雨の降り始めを観測する感雨計、そして雨量計などがありました。そこで矢野左衛門がふと思った疑問、「雨量は、なぜ高さ(ミリメートル)で表されるのだろう?」。これは様々な大きさの容器を準備し、人工気象室で雨を降らせるとよく分かります。どの容器も、雨のたまったの量は違いますが、雨のたまった高さは一定なのです。量だといちいち容器の大きさ、面積を語らなくてはならなくて面倒なのです。
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雨量は高さ(ミリメートル)で表される。これならばどんな面積でも一定だから!
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天気予報でよく聞く“アメダス”とはいったい何ものなのでしょう?日本全国になんと1300箇所も有るというアメダス。矢野左衛門はその1箇所に行ってみました。するとそこにあったのは、簡易的な観測機。アメダスとは“地域気象観測システム”の英語表記の頭文字を取ったもの。雨量だけではなく、風速風向、気温、日照時間も計測していたのです。
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そして矢野左衛門は、また不思議なものに出会いました。なんと気象台から、白い風船が上がっているのです。全国18箇所の気象台から、1日4回全く同じ時間に上がるこの白い風船、その名を“ラジオゾンデ”といい、上空の気象観測を行うもの。高度3万メートルまで上昇。その軌跡で風速風向も測れるのです。最後は風船が破裂し、観測機がパラシュートで降りて来ます。
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上空の気象観測には全世界約900箇所で同時に、ラジオゾンデが打ち上げられている!
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気象庁が出す天気予報はどれだけ当たるのでしょう?そこで「目がテン!」では、天気予報対決を開催。期間は5日間。出場者は、気象庁の天気予報のほかに、アマガエル(水に近ければ晴れ、遠ければ雨)に、江戸前の漁師さん。結果は、漁師さんが3日、気象庁とカエルは2日。科学の力も凄いのですが、ピンポイントの予報では人間の観察力、感覚も力を発揮するようです。
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