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森にもいた!?陸のカニ
#644 (2002/08/11)
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みなさん、カニというと海の中のイメージがありませんか?しかしカニは干潟や、なんと森の中にも棲んでいるのです。実はさるかに合戦のカニも、陸に棲むカニがモデルだったのです。はたしてカニはどのように陸で生息するのでしょう?
矢野さんは三浦半島に向かいました。早速干潟でカニたちと続々対面です。手を上げ下げするチゴガニ、大きなヤマトオサガニ、など色々なカニがいます。1日で最長8時間も陸地になるこの干潟に棲むカニたちも、陸に棲むカニと言えるのです。
しかしこれではまだまだ甘い!?なんと海から2キロも離れた森に棲むカニがいるというのです。矢野さんがその森に潜入!するとなんと木の上をカニが歩いているではありませんか!これがさるかに合戦のカニのモデルにもなった、陸に棲むカニ、アカテガニだったのです。
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さるかに合戦のモデルにもなった陸に棲むカニ、アカテガニは木に登ることも出来た!
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水中に棲むカニは、エラ呼吸をしますが、陸に棲むカニもエラ呼吸をしているというのです。水も無いのにどうやって…と思いますが、なんと陸のカニはわずかな機会に得た水を、口から出したものを捨てること無く、脚の付け根にある取水孔から吸収し、繰り返し循環して使い回すことで、エラ呼吸をしているのです。しかし繰り返し使うと、水が粘ってきます。これがカニが吹くあの泡。泡になることで、空気中の酸素が取り込みやすくなるという面も有るようですが、こうなるともう酸素不足なのです。
スタジオには沖縄に生息しているオカガニが登場しました。このカニはエラではなく、肺のような期間で呼吸しているそうです。このカニだけは呼吸に水分を全く必要としないのです。
陸に棲むカニは何を食べているのでしょう?干潟のカニたちを見ると、なんと砂を口にし、またそれを砂団子にして出しています。この砂団子と食べる前の砂を顕微鏡で見てみた所、砂団子には藻の1種、珪藻(けいそう)が全くありませんでした。干潟のカニはこの珪藻を食べていたのです。なお、アカテガニは、雑食。VTRではコオロギを食べていました。
この時期、アカテガニが、大潮の夜、海まではるばる歩いて来るのです。これは子孫を増やすため。お腹で帰った幼生を海にまく、放仔(ほうし)という行動を行います。一度に多くの幼生を放ちますが、そのほとんどは魚などに食べられてしまいます。生き残った数少ない幼生が、3ヶ月後地上に上がり、陸に棲むカニとなるのです。
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陸に棲むカニも放仔をする時はすべて、母なる水辺へと帰ってくるのだ!
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