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 マヨネーズ 人気の秘密  #643 (2002/08/04) 

 今、若い人を中心に人気のある調味料、マヨネーズ。ごはんにでも何にでもマヨネーズをかけるマヨネーズ中毒のような人、名付けて“マヨラー”が増殖中です。なぜ皆そんなにマヨネーズにハマってしまうのでしょう?

 マヨネーズは何から出来ているのでしょう?調べてみると、主な材料は、卵黄に、お酢に油。この3つを混ぜ合わせればご家庭でもマヨネーズが作れるというのです。そこで魚住アナが手作りマヨネーズに挑戦です。しかしなぜかマヨネーズがなかなか固まりません。魚住アナはこの3つを一気にかき混ぜたのですが、これでは固まらないのです。
マヨネーズを作る魚住アナ  マヨネーズは、油と酢という、本来は混ざらないものを、卵黄のレシチンという成分が混ぜ合わせるのです。これは“乳化”という作用。とんこつラーメンも、油とスープが、とんこつの骨髄の成分ゼラチンで混ぜ合わせられていたのです。“乳化”の名の通り、混ざり合ったものは白く濁ります。なのでマヨネーズも白い色だったのです。
 手作りマヨネーズのコツは、卵黄(1個)とお酢(10ml)をまず混ぜて、最後に油(200ml)を糸のように少しづつ少しづつ入れること。こうすることで乳化もうまくいくのです。

所さんのポイント
マヨネーズは油と酢が乳化で混ざり合っている。だから白い色なのだ!

 なぜマヨラーはマヨネーズにハマるのか。その謎を解くために、番組ではマヨラーのOLさんにお願いし、3日間マヨネーズ断ちをして頂きました。そしてその間と、マヨネーズ再開時で血液の成分を測ってみると、βエンドルフィンという脳内麻薬物質が増加していたのです。この物質は快楽をもたらします。そしてこのβエンドルフィンを分泌させる役割を持っているのは、実はマヨネーズの豊富な油分。ヒトを含めた生物一般は高カロリー、高栄養の油を無意識に求めています。そしてマヨネーズは、油分を酢や卵黄でコーティングしているので、油分の採りやすいものだったのです。

 驚くべきことにマヨネーズは、防腐剤などの保存料を一切使っていないのです。それでも開封しない状態だとなんと常温で7ヶ月ももつというのです。いったいなぜマヨネーズはこんなに日持ちするのでしょう?
 そこでこんな実験。マヨネーズと卵黄に、それぞれ食中毒の素、サルモネラ菌を植え付けてみたのです。そして37度で温めて24時間後。卵黄のサルモネラ菌が40倍に増えたのに対し、マヨネーズのサルモネラ菌の数は何とゼロ!死滅してしまったのです。
所さん  しかしそんなマヨネーズにも思わぬ弱点が有りました。なんとマヨネーズは酸素に弱かったのです。油分が酸化してしまい腐りこそしないものの風味が損なわれてしまうのです。
 そこでマヨネーズの容器は、水を通さないポリエチレンと、気体を通さないEVOH(エチレンビニルアルコール樹脂)が幾層も重なっていたのです。これで酸素を完全シャットアウト!スタジオに登場した容器も5層構造。これには所さんも感服!でした。

所さんのポイント
マヨネーズの容器は多層構造で、酸素を完全にシャットアウトしていた!


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