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たわし&水 万能ヘチマ
#647 (2002/09/08)
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これからの季節、実の収穫時期を迎えるヘチマ。小学生の頃、理科で栽培したことありませんでしたか?ヘチマはまた、ヘチマタワシ、ヘチマ水でも知られています。いったい何故ヘチマは、これほど人に有用な植物なのでしょう?
ヘチマ、というその変わった名前の由来は?所さんも長年謎に思っていたこの謎ですが、実はヘチマは別名、糸瓜(イトウリ)ともいうのです。このイトウリが、いつしか、トウリになりました。“ト”は、いろはで、ヘとチの間。ヘとチの間→ヘチ間→ヘチマとなったというわけです。
これからの時期は、ヘチマ水を採る季節でもあります。そこで矢野さんが、山形県のヘチマ畑を訪れました。ヘチマ水は根元から60cmほどの所で茎を切り採取。番組でも採取した所、なんと、
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ヘチマ1本から、1日で2.2リットルものヘチマ水が採れた!
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他の植物と比較してみても、カボチャ1.42リットル、キュウリ0.38リットル、トマト0.28リットルと、ヘチマがダントツ。これはヘチマの原産地がインドのため、カラカラに乾く乾季にも吸水できるよう、根が発達しているためなのでした。
そしてヘチマ水は化粧水として使われています。99.5%は水分ですが、残りの0.5%には、尿素、ビタミンC、アミノ酸、ヘチマサポニンと様々な美肌に効く成分が含まれていたのです。
ヘチマと言えば、もう一つ代表的なものがヘチマタワシ。その作り方は意外と簡単。熟したヘチマの実を水に入れ腐らせ、皮と種子を取り除けばいいのです。
そしてヘチマタワシは、かなり頑丈なものなのです。大人2人で綱引きしても、全く破れません。ならばということで、「目がテン!」は無謀にも、“ヘチマでオートバイ、車は持ち上がるか?”という実験に挑戦しました。すると見事、オートバイ(80キロ)は持ち上がりましたが、軽自動車(630キロ)は、1本では全くダメ。4本でも惜敗でした。
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しかしヘチマはなぜ、このような頑丈な実を持っているのでしょう?それはヘチマの原産地の気候に大きな理由が有りました。ヒントはヘチマの実の下の部分。よく見ると何やらふたのようになっています。熟した実のこのふたの部分を引っ張ってみると、なんと種がこぼれてきたのです。ヘチマは乾季には実の中で種子をガッチリ守り、雨季になると下のふたの部分を落とし、種子をまくのでした。
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ヘチマの頑丈な実は、種子を乾季の厳しい気候から守るためのものだった!
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ちなみにヘチマの実は沖縄では食用にもなっています。スタジオではそのみそ炒めとおひたしが登場。予想外のおいしさに所さんも大満足でした。
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