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人を超えた!?ロボット
#676 (2003/04/06)
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2003年4月7日は鉄腕アトムの誕生日。そこで今回はロボットを科学します。はたして現代のロボットはどこまで人間に近づいたのでしょう?
ロボットの目も進化しました。なんと人間の顔を10人まで識別出来るロボット“パペロ”も登場したのです。では変装したらどうなのでしょう?矢野さんが、かつらにつけひげで昔懐かしい松鶴家千とせ風に変装しましたが、見事に見破られました。さらに双子は?小学生の女の子の双子で挑戦しましたが、これもパペロは見事識別しました。なんとこのロボット、目、鼻、口の位置と形で個人を識別しています。だから双子でも細かい目鼻立ちの違いを識別出来るのです。
耳の進化については、もっと驚くべきロボットが登場しました。なんと3方向のスピーカーから同時に言葉が発せられても全ての内容が分かるという驚異のロボット“シグ”。まるで聖徳太子です。いったいなぜこんなことが出来るのでしょう?
そこにはヒトの物音を聴く能力が応用されていました。シグは2つの耳を持っており、その2つの耳に届く音量と時間差を利用して、言葉の出る方向を認識し、そして分離していたのです。ヒトも同様に言葉の出た方向を認識することは出来ますが、3つの言葉を分離することは出来ません。ヒトはロボットに屈したのか?
そんなことはありませんでした。今度は1つのスピーカーから3語を同時に発してみます。すると、ヒトは1語判ったのに対し、シグは1つの言葉も分かりませんでした。特定の音を分離し認識するという意味では、まだヒトの方が一枚上手なのです。
ロボットがここ数年で革新的に進化した技術、それは歩行です。ご存知“アシモ”の歩行、これは数年前までは夢のような歩行だったのです。それまでのロボットは、速く歩くと倒れてしまっていたのです。
いったいアシモはどのように進化したのでしょう?そのロボットの歩行の進化を見てみると、それはヒトの歩行の成長とぴったり符合したのです。ヒトは5歳くらいまで、静歩行といって、左右の足に1歩1歩重心をかける歩き方をします。結果重心は左右に大きく動き、速く歩くと倒れてしまうのです。ところが5歳頃からは、動歩行といって、上半身をやや倒し歩き始めることで、自然に足が1歩1歩前に出て、左右の足への重心の移動が少ない歩き方になります。アシモはこの動歩行をするようになったので、倒れなくなったのです。
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ロボットは、ヒトが5歳頃に始める動歩行を憶えたことで、安定した歩行が可能になったのだ!
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まだまだロボットはヒトには及ばないというのが現状です。ところが、部分的な才能ではヒトを上回るロボットも続々登場しています。東大にいたのは、棒に付いた動き回る白いボールを瞬時につかむことが出来るアーム型ロボット。その見てからの反応時間は0.01秒。ヒトが0.2秒なので、実に20倍も反応速度が速いのです。
スタジオにも、エアホッケーロボットが登場しました。ゲームセンターなどでおなじみのエアホッケーで百戦百勝のこのロボットに、運動神経バツグンの所さんが挑戦!1点も取れませんでした。ちなみに誰がやっても取れないそうです。
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人型ロボットはまだまだ先のことだけど、部分部分では人間を上回るロボットが続々登場している!
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