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 体にいいウォーキング  #720 (2004/02/22) 

 なんと日本のウォーキング人口は3500万人。日本人の4人に1人がウォーキングしている計算になります。しかし歩くだけで本当に健康にいいのでしょうか?そして歩数計でもお馴染みの1万歩ってどれ位の運動なのでしょう?今回は道具も要らず気楽に出来る運動、ウォーキングを科学します。

 ヒトは歩かないとどうなってしまうのでしょう?そんな実験に26歳の番組ディレクターが挑戦しました。なんと5日間、周りのスタッフの力も借りて、歩かない、立たない生活を体験したのです。そして事前と事後で、台に座り片脚だけで立ち上がる足の筋力テストを行ったところ、事前が10センチの高さで立ち上がれ競技スポーツが出来るほどだったのに、事後は40センチと、ジョギングが出来るほどの体力まで落ちてしまったのです。
 これは筋肉が落ちたのではなく、運動神経が5日も休んだため、休業状態になってしまったから。こうなると脳からの指令をすべて筋肉に伝えなくなり、体力も落ちてしまうのです。それが証拠に、背筋力や握力まで落ちてしまっていました。

所さんのポイント
歩かないと運動神経が休業状態に入り、結果として体力が落ちる!

ウォーキング  歩数計でもお馴染みの1万歩ってどれくらいの距離なのでしょう?そこで矢野さんが、箱根駅伝と同じコースを1万歩歩いてみました。その結果、たどり着いたのは、箱根駅伝1区の半分の品川区西大井。歩いた時間は2時間半、距離は9.4キロとなりました。しかし消費エネルギーは300キロカロリー。カレーライスにすると3分の1杯。意外と少ないのです。しかし毎日300キロカロリーを運動で消費すると、そうでない人より心臓病の発病率は30%低くなるという研究もあるとか。とりあえず歩くに越したことはないようです。

“3人の平均温度”グラフ  ウォーキングには意外な効果が有りました。なんと冷え性が治るというのです。本当でしょうか?そこで冷え性に悩む主婦の方3名が集結。15分の足湯と15分のウォーキングで足先の温度を比較してみました。すると足湯(39度)では30分後に元の足先の温度に戻ってしまったのに対し、ウォーキングでは30分後にも足先の温度はなんと平均7度も上がっていたのです。
これは歩くことで脚の筋肉がポンプのように働き脚の冷えた血液を心臓の方に運ぶことで、心臓の方から温かい血液が来るからなのです。つまり歩行は血液の循環を活発にするのです。

所さんのポイント
ウォーキングは、血液の循環をよくすることで、冷え性にも効果てきめんだった!


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