知識の宝庫!目がテン!ライブラリー




 魚住号泣!ピアニスト  #724 (2004/03/21) 

 今週で丸7年「目がテン!」アシスタントを務めた魚住アナが卒業です。そこで今回は彼女のリクエストでピアニストを科学。実は魚住アナ、かつてピアニストを志していたのです。いったいピアニストは、普通の人と違うどのような才能を持っているのでしょう?そして番組最後には魚住アナに驚きのスペシャルゲストが!

 なんと魚住アナのために立ち上がったのは、ピアノに触ったことも無いという矢野さん1週間で、映画「ノッティングヒルの恋人」でもおなじみのエルビス・コステロの「SHE」をマスターし、スタジオで披露しようというから無謀です。

ピアニストと柔術家の手のX線写真  早速矢野さんは特訓に乗り出しました。まずはプロのピアニスト渚智佳さんと、2本の指でキーが10秒間に何回打てるか、タッピングの回数を競いました。すると矢野さんが92回なのに対し、渚さんは144回とその差は歴然。さらに一般の女生と音大生3人ずつで比べてみても、一般女性が、83、101、116回だったのに対し、ピアニストは132、141、151回とやはり上回りました。
 いったいどこにあのような超人的な素早い指の動きを生む原動力があるのでしょう?そこでピアニストの手をX線で見てみました。すると指の骨の間の骨間筋(こっかんきん)が発達していたのです。そして指1本で矢野さんをも倒すことの出来る柔術家の方も、この骨間筋がかなり発達していました。そしてこの方、鍵盤に触れたことも無かったのですが、先程のタッピングテストで、なんと128回をマークしたのです!

所さんのポイント
ピアニストの素早い指の動きは、指の骨の間の筋肉・骨間筋のお陰だった!

 ピアニストの指は大きく広がり、鍵盤を広く抑えるのに大きな役割を果たしています。なぜピアニストの指はこれほどに広がるのでしょう?その秘密は、筋肉と骨を結ぶ腱(けん)にありました。ピアニストは普段からこの腱を伸ばす訓練をしています。なので先程の一般女性と音大生に再登場してもらい、指がどれだけ反りあがるかを見てみると、一般女性が60度なのに対し、ピアニストは90度も反りあがるのです。
 腱はあっという間に伸びるのです。そこでこんな実験。片手の中指を30秒ほど極力反らせてみます。するとなんともう片方の指よりも、数ミリから1センチほど長くなるのです。しかし放っておくとすぐ元に戻ってしまいます。繰り返し腱を伸ばす訓練が、指を広げるのです。

 ピアニストは脳も驚異的だったのです。矢野さんとピアニストで音楽を聴いたときの脳の動きを見てみると、矢野さんが右脳だけ反応したのに、ピアニストは左脳も反応しました。右脳が感覚をつかさどり、情報処理が遅めなのに対し、左脳は論理・つかさどり、情報処理も早いのです。ピアニストは左脳で音楽を処理できるので、すばやく指先に指令を下せるというわけなのです。

所さんのポイント
ピアニストは論理・言語をつかさどる左脳で音楽を聴き、素早く処理し指先に情報を送るのだ!

魚住アナ卒業  特訓1週間、矢野さんはスタジオで成果を披露です。しかしやはりたどたどしい演奏…。その時スタジオに歌声が!なんとそれは魚住アナのご主人、森圭介アナ!さらに矢野さんに取って代わってピアノを弾いたのは、魚住アナの実姉、ピアニストでもある恵さん!これには魚住アナも思わず涙々・・・。魚住アナ、感動の卒業となりました。

人間科学編へ物・その他編へ
前週 次週
ページトップ

ジャンル別一覧 日付別一覧