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やせられる!? アミノ酸
第725回 2004年3月28日


 今週から魚住アナに代わり、佐藤良子アナがアシスタントを務めます。その佐藤アナ、昨年10月から夜のニュース「きょうの出来事」も担当しているのですが、夜型の生活が災いしてか4ヶ月で3キロ太ってしまったというのです。そこで佐藤アナは、最近話題のアミノ酸を摂り、ダイエットに挑戦します。はたしてアミノ酸で簡単にやせられでしょうか?

 まずは佐藤アナ、1週間1日1本のアミノ酸飲料を飲み、あとは普通の食生活で過ごしてみました。アミノ酸を飲むだけでやせられるのか?体を張っての実験です。が、4日めに体重と体細胞率を摂取したところ全く変化がありませんでした。同様に2週間アミノ酸飲料を5人の方に飲んでもらいましたが、やはり体重と体脂肪にはほとんど変化がありませんでした。  アミノ酸はタンパク質の素。普段我々はたんぱく質を摂取し、これを胃や腸でアミノ酸に分解、吸収します。これが血液で運ばれ、体の各所でタンパク質に再び合成され体の一部となったり、エネルギー源となったりするのです。
 佐藤アナが飲んだアミノ酸飲料には、1本当たり2グラムのアミノ酸が含まれていました。4日飲んだら8グラム。これは8グラムのタンパク質を摂取したのと同じなのです。やせるわけもありません。

所さんのポイント
ポイント1
アミノ酸はタンパク質の素。
なのでアミノ酸飲料を飲むだけではやせられない!


 どうすればやせられるのか、佐藤アナは調査に乗り出しました。すると、東大の農場で育てられた無名の馬が、アミノ酸のお陰で競馬で年間6勝を飾ったという情報が飛び込んできました。その名もズバリ、アミノスタローン。この馬は飼料に混ぜて5種類のアミノ酸を摂取していました。それはBCAAと呼ばれるバリン・ロイシン・イソロイシン、そしてグルタミンとアルギニンBCAAは筋肉の素となるアミノ酸で、グルタミンとアルギニンは疲労回復に効果があるアミノ酸なのです。なのでこの5種を摂り運動をすると、筋肉が増加し、競争に強くなるというわけだったのです。
アミノ酸ダイエットに再挑戦  そしてアミノ酸ダイエットにもこの5種のアミノ酸が重要でした。筋肉が増えると基礎代謝が上がり、脂肪を代謝する効果も上がるので結果としてやせるのです。つまり運動をして筋肉を増やさないと、やせられないのです。
 そこで佐藤アナは、この5種のアミノ酸を1日4回2.2グラムずつ摂り、1時間運動をするアミノ酸ダイエットに再挑戦しました。ダイエット失敗名人の矢野さんも加わり、期間は2週間。やはり食生活はそのままです。
 スタジオで結果を公開。佐藤アナは体脂肪率が24.1%から20.7%までダウン体重も0.7キロ減りました。矢野さんも体脂肪率が36.3%から34.8%にダウン、そして体重が2.1キロも減ったのです。

所さんのポイント
ポイント2
アミノ酸ダイエットは、BCAAを摂取し、運動し筋肉を増やすことで初めて成功する!

“桶の理論”  アミノ酸には、体で作ることが出来ず摂取しなくてはならない必須アミノ酸というものがあります。その数は9種類。BCAAも全てここに含まれます。この必須アミノ酸を効果的に摂取出来るメニューがありました。それはお米のご飯に納豆をかけたもの。お米は実は必須アミノ酸を全て含む優れた食品なのですが、この中でリジンの量が必要量の65%とやや不足しがち。この時ほかの必須アミノ酸も、リジンに合わせて必要量の65%しか摂取出来なくなってしまうのです。これを“桶の理論”と言います。ところが豆類にはリジンが豊富。なので納豆かけご飯で全ての必須アミノ酸が摂れるのです。



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