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子育て密着 フラミンゴ
第752回 2004年10月10日


 行楽の秋!家族揃って訪れるスポットといえば動物園ですよね。実は、日本にいる海外産の動物の中で一番多いのがフラミンゴ。実に動物園のおよそ8割で飼われており、北海道のような寒いところにもいるのです。今回は、意外と身近だった外国の鳥、ピンク色も目に鮮やかなフラミンゴを科学します。

真っ白のフラミンゴのヒナ  実は秋はフラミンゴの子育ての時期なのです。そこで、佐藤アナが動物園を訪れてみると、ちゃんといました、可愛いフラミンゴのヒナたち。ところがよく見てみると、なんとフラミンゴのヒナは真っ白だったのです。
 すると親子のフラミンゴが何やら不思議な行動をとっているのが目に付きました。親がくちばしの先からヒナの口の中に赤い液体を与えているのです。実はこれは、食道の奥のそ嚢(そのう)という器官でつくられるフラミンゴミルクと呼ばれるもの。フラミンゴはこの赤いミルクでヒナを育てているのです。成分は、ほ乳類のミルクとほとんど変わらないんですが、中に赤い色素が含まれているのが特徴。さらに驚いたことに、父親にもそ嚢があるのでオスでもミルクを与えることができるんです。
 ミルクを飲み始めてから半年くらい経つと、ヒナはうっすらとピンク色になり、1年もたつと頭と脚以外は大人とほぼ同じ色になります。全体がピンク色になったら大人になった証拠で、約3年で全身ピンク色になるんです。
 一方、子供を育てる親鳥は、色素をヒナに与えてしまうために、逆に段々白くなっていきます。ミルクを与える3ヶ月間は親鳥の色素は抜けてしまうのです。まさに、フラミンゴは身を削って子供を育てていたんですね。

所さんのポイント
ポイント1
フラミンゴはミルクで子育てをする。このミルクの赤い色で、ヒナはピンク色になってくるが、代わりに親は白くなってしまう!

 ところが佐藤アナが別の動物園を訪ねてビックリ!子育てをしていないのに真っ白なフラミンゴが出現したのです。
 これは、その動物園がドッグフードを与え、フラミンゴフードというフラミンゴ用のエサを与えていなかったから。実は、このフラミンゴフードには、ニンジンなどの緑黄色野菜に含まれるβカロチンが入っていて、このβカロチンが動物園のフラミンゴをピンク色にしていたんです。

エサを食べるフラミンゴ  では野生のフラミンゴは、なぜピンク色なのでしょう?実は、野生のフラミンゴが生息している湖は、とても塩分が濃く、スピルリナという大量にβカロチンを含んだ植物プランクトンが生息しています。野生のフラミンゴはこれを食べてβカロチンを摂り、体をピンク色に保っていたんです。

 かつて、一世を風靡した華麗なフラミンゴショー。実は、このフラミンゴショーは日本が発祥の地だったのです。そこで佐藤アナは、開発した藤田さんを訪ねました。すると藤田さんが言うには、フラミンゴショーは誰にでも出来るというのです。
 実は、フラミンゴは警戒心と集団性がとても強い動物。人間が移動したり道を塞いだりすれば、警戒して集団で決まった方向に動く性質があるのです。この性質を利用したのが、フラミンゴショーだったのです。
 そこで佐藤アナは、レストランにいる訓練されたことの無いフラミンゴで、目がテンオリジナル!フラミンゴショーに挑戦!ぶっつけ本番だったにもかかわらず、大成功に終わったのです。

所さんのポイント
ポイント2
フラミンゴの習性を利用すれば、誰にでもフラミンゴショーが出来る!




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