知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


所も挑戦! うそ 発見器
第800回 2005年10月2日


 遂に放送満16周年、800回を迎えた「目がテン!」。今回は800回ということで、‘嘘八百’にかけて、なんと‘うそを見破る科学’がテーマです。実は、矢野さんが7月放送の「バナナ」の回でのバナナダイエットに挑戦中、他の物も口にしたという疑惑が持たれたのです。はたして科学の力で、矢野さんのうそは見破られるのでしょうか?それとも疑惑は晴れるのでしょうか?

 まずは刑事歴25年の、うそを見破る達人が登場しました。そこで、こんな実験。3人の若者の中で、2人だけ本当にケーキを食べさせ、あとの1人にはケーキを食べたとうそをつかせました。その1人は誰かというのを当てるという実験です。はたして、達人はうそを見破ることができるのでしょうか?
 すると、なんと達人は簡単な雑談と「形」と「味」に関する尋問だけで、うそをついた人を当ててしまったのです。一体、達人はどうやって、うそを見破ったのでしょう?
 実は、達人が注目したのは目。うそをついていない2人は、雑談の時と尋問の時で、表情や目にほとんど変化はありませんでした。ところが、うそをついている人は、よく見てみると、尋問の時にまばたきが異常に多くなり目線も定まらない状態になっていたのです。
 このまばたきが増える現象は不随意性瞬目と言って、緊張状態やストレスにより交感神経が働いて起こるもの。また目が泳ぐというのは、相手に目を見られると、うそを見破られるという恐怖感から無意識のうちに相手から目線を外してしまうからなのだそうです。
 さらに、うそをついている人は、質問で突っ込まれると、うそにうそを重ねてしまうということも大きな特徴なのだそうです。

所さんのポイント
ポイント1
うそをついている人は、まばたきが多くなったり目線が定まらなかったりと、目に変化が現れやすい。また、うそを重ねるのも特徴。

ポリグラフ  さらに、うそ発見器ことポリグラフが登場。そもそも、ヒトはうそをつくと体が緊張状態になります。交感神経が働き、心臓はドクドク、手のひらなどに汗をかきます。また緊張をとくために、深く息を吸うことで呼吸も変化します。うそ発見器ことポリグラフは、これらの反応を同時にみるものなのです。
 そこで、「本当にポリグラフはうそを発見できるのか」大実験。普段、あまり動揺しなさそうな2人、マジシャンヨガの先生に協力してもらいました。実験は、1〜7までのカードのうち1枚カードを選んでもらい、どの数字を聞かれても「いいえ」で答えるというもの。果たして、ポリグラフは2人のうそを見抜き、カードの数字を当てることができるのでしょうか?
 まずは、1から順番にこのカードなのかを聞いていきます。次に、7から逆の順に同じように聞いていきます。最後は、ランダムに聞いていきます。もちろん被験者は全て「いいえ」で答えます。すると、見事ポリグラフは2人のうそを見破ったのです。
ポリグラフに挑戦する所さん  実は、このポイントは質問の仕方。1から順番に聞いたり、7から逆に聞いたりすると、被験者は無意識のうちに、次が選んだ数字だと緊張したり、通り過ぎるとほっとしたりするのです。またランダムに聞くと、いつ選んだカードが出てくるかわからないので急に反応してしまうのです。このような質問をしている間の脈拍、発汗、呼吸などを総合的に判断すると、選んだカードがほぼ正確にわかるのだそうです。実際に、所さんもスタジオで挑戦してみると、見事選んだカードを見抜かれてしまいました。

 果たして矢野さんは、バナナダイエット中に他の物も食べていたのでしょうか?いよいよ、このポリグラフを使って調べてみることに。しかし「バナナダイエット中に他のものを食べましたか?」といった抽象的な質問では、いきなりの質問に動揺して反応が出るかもしれず、正確な結果は出ないというのです。そこで番組スタッフへのリサーチを元に、6種類の地方名物の麺類を並べた上で、実験開始。すると山形の板そばという言葉に大きな反応が出ました。そして、問いつめたところ、矢野さんは欲望に負けて、そばを一口食べていたことを白状したのです。

所さんのポイント
ポイント2
ポリグラフ(うそ発見器)は、その人しか知りえない具体的な質問を他の質問と混ぜ、質問順を変え何回か質問することで、ようやく正しい結果の出るものなのだ!




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