純金
の皿でカレー対決
第980回 2009年4月11日
現在、世の中は大不況。そんな不況の影響を受けにくいモノと言えば
「金」
！そこで今回は不況に強い、人類永遠の憧れ、金の不思議に迫ります。
金は約６，０００年前に発見されたと言われ、それ以来産出された総量は、わずか１５万トン！それは、５０ｍプールたった３杯分の量…だから金は、いつの時代も比較的安定した価値を保っているんです。
矢野さんは日本で初めて金が採れたという宮城県涌谷町で、砂金採りに挑戦！早速、沢の水の中で専用の器をゆっくり回しながら砂を流し、慎重に砂金がないかをチェックします。雲母をはじめ、川底の砂の中には一見するときらきら輝く鉱石がいっぱい。砂金は、器をゆすってもなかなか動かないのが特徴だそうです。
試しに水が入ったメスシリンダーに砂金を沈めてみると、底まで一気に沈んでいき、そのスピードは石粒や雲母に比べても断トツでした。金はそんなに重いのでしょうか？そこで、
金の延べ板と、同じ体積の鉄の延べ板を用意し、砲丸投げの選手に投げてもらいました。
まずは鉄を投げたところ、記録は１７ｍ７６。続いて金の延べ棒で挑戦。すると、記録は伸びず１５ｍ８４。そこで、この同じ大きさの延べ板の重さを量ってみると、金は１ｋｇ、鉄は４０５ｇ！なんと
金は鉄の２．５倍も重かった
のです。
さて、矢野さんは５時間探し続け、一つだけ水に流されない光輝く粒を発見！しかし、やっと見つけた砂金はわずか０．００１ｇで、価格にすると３円でした。
一方、佐藤アナは、パソコンや携帯電話の電子機器を分解して金を採り出すことに挑戦。実はたくさんの金が使われている電子機器の廃品は
「都市鉱山」
と呼ばれ、リサイクルして多くの金が採れるというのです。佐藤アナは、中でも金メッキが多く施されているという、電子機器の基盤だけを取り出し、
王水
と呼ばれる強酸性の液に放り込み、丸ごと溶かしました。そして、全て溶かした王水に還元剤を加えると、不純物を含んだ土のような粗金が現れます。これをさらに精製したものを、高熱で溶かし固めていくと、解体した電子機器から、純度９９．９９％の金が採り出せるのです。
佐藤アナが大量の携帯電話やパソコンから取り出した金の量は２ｇで、価格は６０００円相当でした！
ところでなぜ、基盤を溶かした王水から金が採り出せるのでしょう？そこで、王水より少し弱い酸の液に金・銀・銅の板を付けてみました。すると銅はみるみると溶け出し板が溶けて真っ二つになってしまいました。さらに銀も溶け出し、ビーカーが黄色くなってしまいました。しかし、金には全く変化はありませんでした。これは、金が溶けにくく量も安定した金属であることの証明。溶けにくいということは、一旦溶けてしまった後も、元に戻りやすく、
全てを溶かした王水からは、まず最初に金が取り出されるのです。
パソコンや携帯などの電子機器には金が多く使われていて、都市鉱山と呼ばれており、再び金が採り出せるのだ！
矢野さんの夢である、金の食器を使った豪華な食事。さぞかし、ゴージャスな気分になって食欲も進むはず！ということで、
純金、純銀、純銅の皿とスプーンを使って、２０代の女性にカレーライスを限界まで食べてもらいました。
すると、
銀の皿が一番おかわりの回数が多く、純金の皿は最下位でした。
続いて２０代男性でも、カレーライス大好きなチビッコでも、金の皿は３連敗。さらに、街行く人たちにも、金・銀・銅の皿に盛ったスパゲッティーの写真を見せ、どれが一番美味しそうか尋ねてみました。すると、またも銀の皿が一番でした。皿の中身をサラダに替えても、カレーライスにしても金の食器は惨敗…。金を避ける理由を聞いてみると、料理が自然の色に見えないからという声。実は
金色は、金属特有の輝きに黄色が加わったもので、食べ物を乗せるとそのものの色に黄色が混ざってしまうため、美味しく見えないのです。
これに対して銀色は、白が加わったものなので、余計な色が混ざらず食べ物の色をそのまま映し出すのです。ちなみに銅には赤色が加わっているため、やはり銀食器にはかなわないようです。
豪華な金食器に食べ物を乗せると、黄色が混ざって見えてしまうため美味しく見えず、食欲も進まないのだ！
一方、佐藤アナの夢は金の糸でドレスを作ること。もしも金を糸のように細長く加工したら、一体どれだけ引き延ばせるのでしょうか？そこで、
５ｇの金の針金と、さらに同じ体積の銀、銅の針金を用意し、限界まで引っ張って糸を作ってもらいました。
できた糸を一斉に引っ張って、金、銀、銅の糸の長さを測ります。線を切らないように慎重に延ばしていくこと１２８ｍ。最初に切れたのは銀の糸でした。次に、切れたのは銅の糸で銀の６倍以上、８０５ｍでした。そして
金の糸の長さはなんと１０１３ｍ！金はとても安定していて、変化に強いので、より長く伸ばせるのです。
しかし、金のドレスを作るにはやはり大量の金が必要なため、あえなく夢に終わってしまいました。
試しに水が入ったメスシリンダーに砂金を沈めてみると、底まで一気に沈んでいき、そのスピードは石粒や雲母に比べても断トツでした。金はそんなに重いのでしょうか？そこで、金の延べ板と、同じ体積の鉄の延べ板を用意し、砲丸投げの選手に投げてもらいました。まずは鉄を投げたところ、記録は１７ｍ７６。続いて金の延べ棒で挑戦。すると、記録は伸びず１５ｍ８４。そこで、この同じ大きさの延べ板の重さを量ってみると、金は１ｋｇ、鉄は４０５ｇ！なんと金は鉄の２．５倍も重かったのです。
矢野さんの夢である、金の食器を使った豪華な食事。さぞかし、ゴージャスな気分になって食欲も進むはず！ということで、純金、純銀、純銅の皿とスプーンを使って、２０代の女性にカレーライスを限界まで食べてもらいました。
