オジサン
は臭くない！？
第1017回 2010年1月16日
１月の大イベント、成人式！しかし、新成人も油断しているとあっという間に
オジサン
に！街でオジサンのイメージを聞くと、クサい、くどい、脂っぽいなど散々な結果…。そこで今回は、オジサンの気になる生態ベスト３を科学します。
オジサンの気になる生態 第３位 オヤジギャグ
何でオジサンはオヤジギャグを言うのでしょうか？そこで、普段からオヤジギャグを使ってしまうというダジャレ好きのオジサン３名による飲み会をウオッチングし、オヤジギャグの数をカウントします。しかし、お互い初対面だったせいか、１時間の中でオヤジギャグはたった１回しか出ませんでした。そこで、さらに初対面の２０代の男女３名を加え、再び飲み会を始めると…
若者が参加した途端、オジサン達はオヤジギャグを連発！１時間で、飛び出したオヤジギャグの回数はなんと３４回！
実験後、オジサン達に話を聞くと、若者とはダジャレがないと、コミュニケーションしづらいというのです。社会心理学の先生によると、
オジサン達は共通の話題が持ちにくい若い世代に親しみやすくしようと、ダジャレを言ってしまうのだそうです。
つまり、ダジャレはオジサンが世代を乗り超えるための会話術だったんです。
そもそもオジサンは、オヤジギャグを思いつく能力に優れているのでしょうか？そこで、２０代と４０代の女性、２０代の男性とオジサンの４名で「目がテン！ダジャレ王決定戦！」を行いました。ルールは２０問のお題を順に出し、一番早くダジャレを答えた人がポイントゲット。その結果、２０代の男性が、オジサンとの一騎打ちを制し勝利！女性２人はほとんど答えることができず惨敗でした。さらに、街行く人に即興でダジャレを作ってもらっても、女性はダジャレが苦手な方が多いようです。そこで、先ほどの４人にお題を出し、オヤジギャグを考えている時の脳の働きを側面から観察します。
すると、
ダジャレを考えている間、男性の脳の方が赤い強い反応を示しました。これは、一つの言葉から違う言葉を作り出すブローカー野と呼ばれる部分の働きが、男性より女性の方が比較的弱いことを示しています。
だから女性はダジャレをすぐに思いつかないのだそうです。そこで今度は、若い男性とオジサンの脳の働きを正面から比較します。すると、
オヤジギャグを言う直前に若い男性の前頭前野が強い反応を示しました。これは、羞恥心が働いている証拠。つまり、若い男性は思いついても、恥ずかしいのでダジャレを言わないのです。
男性は年齢を問わずダジャレを作る能力がある。しかし、若者は恥ずかしさが邪魔をして、オヤジギャグを言わないのだ！
オジサンの気になる生態第２位 オジサンは早起き？
オジサンは本当に早起きなのか？そこでこんな実験です。４０代のオジサン２人と若者２人に麻雀をしながら２７時間ずっと起きてもらい、その後同じ部屋で好きなだけ寝てもらいました。すると、午前６時半。１人のオジサンがむくりと起き上がり、もう１人のオジサンも７時半には起床。一方、若者２人が起きたのはお昼過ぎでした。この原因を探るため、一番早く起きたオジサンと一番遅く起きた若者の、睡眠中の脳波を計測してみると、若者は時おり深い睡眠に入っていたのに、オジサンには全く深い睡眠がなかったのです。つまりオジサンは眠りが浅いから早く起きてしまっていたのです。実は、
年をとると睡眠を促すホルモン、メラトニンの分泌量が３分の２程度に減ってしまい、眠りが浅くなるのです。
オジサンの気になる生態第１位 オジサンはクサい？
実際にオジサンはクサいのでしょうか？そこでこんな実験です。２０代の男女と４０代の男女それぞれ３名ずつに３日間同じＴシャツを着てもらい、年齢、性別毎に分けてビンに入れ、街の人には年齢と性別を内緒にして、一番クサいと思った体臭を選んでもらいます。すると、意外にも２０代男性が圧倒的に一位。オジサンにはなんと１票も入らなかったのです。
実際にＴシャツをニオイセンサーで計ってみると、２０代男性のシャツは４０代男性のおよそ４倍もニオイが強かったんです。
オジサンは特にクサいというわけではなかったのです。実は、
オジサンになると、若者のような激しい新陳代謝による汗クサいニオイが減るのに対し、加齢臭の原因と言われるノネナールのような脂肪酸のニオイが増えるのです。
しかし、ノネナールそのものは特別クサいわけではありません。そこで、今度は先ほどの実験と同じＴシャツの年齢と性別を明らかにして嗅いでもらいました。すると…先程とは違い、
４０代男性だと知った途端、クサいと感じる人が増えたのです。
専門家に聞いてみると、人間は見た目の印象からニオイを強く感じてしまうのだそうです。これを
「イメージ臭」と言い、どうやらオジサンは先入観からクサいと思われていたようです。
オジサンって、とても切ないんですね。
オジサンは実際にはクサくないのに、「イメージ臭」という見た目の印象だけでクサいと感じられていた！
すると、ダジャレを考えている間、男性の脳の方が赤い強い反応を示しました。これは、一つの言葉から違う言葉を作り出すブローカー野と呼ばれる部分の働きが、男性より女性の方が比較的弱いことを示しています。だから女性はダジャレをすぐに思いつかないのだそうです。そこで今度は、若い男性とオジサンの脳の働きを正面から比較します。すると、オヤジギャグを言う直前に若い男性の前頭前野が強い反応を示しました。これは、羞恥心が働いている証拠。つまり、若い男性は思いついても、恥ずかしいのでダジャレを言わないのです。
しかし、ノネナールそのものは特別クサいわけではありません。そこで、今度は先ほどの実験と同じＴシャツの年齢と性別を明らかにして嗅いでもらいました。すると…先程とは違い、４０代男性だと知った途端、クサいと感じる人が増えたのです。専門家に聞いてみると、人間は見た目の印象からニオイを強く感じてしまうのだそうです。これを「イメージ臭」と言い、どうやらオジサンは先入観からクサいと思われていたようです。オジサンって、とても切ないんですね。
