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坂本龍馬 モテモテ実験
第1016回 2010年1月9日


 今年の大河ドラマの主役、幕末のヒーロー坂本龍馬!しかし、街で龍馬について聞いてみると、皆さんはその偉業や史実は知っているものの、龍馬の人物像についてはあまり知りませんでした。そこで今回は、素顔の龍馬に徹底的に迫ります!

龍馬の謎① 「龍馬の愛した桂浜」
 龍馬の故郷・高知県の桂浜へ向かった矢野さん。有名な龍馬像が見下ろす桂浜は、幼い龍馬がよく遊んだ浜としても知られる景勝地。どれだけ美しいのかと期待を胸に訪ねてみると…そこは、ごく普通の砂浜でした。しかし、地元の人によると、昔は今よりずっとキレイだったとか。さらに昭和10年の桂浜の写真を見せてもらうと、ゴツゴツした石の浜でした。龍馬の見たような浜が今でもあると、専門家が案内してくれたのは、海ではなく山あいの河原。そして、川の中には赤や緑など、色とりどりの美しい石が!実はこれ、庭園などにも使われる五色石と呼ばれる石で、かつて桂浜一面に広がっていたそうです。この仁淀川は、それぞれ色の違う石が採れる3つのエリアを通り、海に出て黒潮の流れに乗り、桂浜に五色石を運んでいました。しかし、現在は上流にダムができ、石が流れ着かず、砂浜になったのです。

所さんのポイント
ポイント1
龍馬が愛した桂浜は、現在は普通の砂浜だが、かつては色とりどりの石が広がる美しい浜だったのだ!

龍馬の謎② 「龍馬の大好物」
 龍馬の墓がある京都の神社では11月15日の命日に龍馬祭が行われ、本殿には龍馬の大好物だったという、シャモ肉が供えられます。シャモ肉と言えば、100g500円もする高級鶏。どれだけ美味しいのか、100g98円のブロイラーと、街の方30名に焼き鳥の食べ比べをしてもらいました。使うものはモモ肉、味付けは塩のみで焼き方も同じにします。すると…なんとシャモ肉は、「硬い」と不評で、8対22でブロイラーにまさかの惨敗。スタジオで所さんにも食べ比べてもらいましたが、シャモ肉の硬さにビックリでした。ラジコンにクチバシ攻撃するシャモその原因を探るべく、高知県のシャモ飼育家を訪ね、シャモと対面した矢野さん。シャモは体高80cmもある立派な鶏で、なんといきなりこちらに襲い掛かって来たのです!実は、シャモはもともと400年前に闘鶏用としてタイから伝わって以来、闘争心が強くなるように品種改良されてきた、闘う鶏なのです。では、シャモのパワーはどれほどか?「目がテン!特製ラジコンシャモ」と対決です!すると、開始早々シャモは激しいクチバシ攻撃!さらにシャモキック5連発をお見舞いし、1分足らずでラジコンシャモを無残な姿にしてしまいました。
 強烈なキックを繰り出すパワーの源は太い足。その肉は見た目にもブロイラーより筋肉質で赤みが多いことがわかります。実際に、ミンチしたシャモとブロイラーのモモ肉100gを火で加熱し1時間煮込んでみると、ブロイラーは脂がたっぷり浮いたのに、シャモには脂がほとんどないことがわかりました。実は、龍馬が愛した料理は焼きシャモではなく、シャモ鍋だったのです。シャモは筋肉質なので、ガラを煮込むといいダシが取れて、逆に肉の方は硬くならないようにさっと煮込んで食べることができるのです。シャモ鍋を試食した所さんも、その味を大絶賛でした!
 
龍馬の謎③ 「龍馬のモテの秘密」
 写真を見る限り、正直イケメンとは言えない龍馬ですが、33年の短い生涯の中で行く先々で女性にモテたそうです。そして、モテの秘密は手紙にあるといいます。実は、龍馬はかなり筆まめで、139通もの手紙が現存しています。その中身は、当時の江戸時代の普通の手紙に比べユニークだったそうです。そこで、龍馬の手紙は本当に女性の心を動かせるのか実験してみます。目鼻立ちがくっきりのオシャレボーイ、平凡な顔の男子、さらに男性1人を加え、一般の女の子3人と、全員が初対面の飲み会の取材と称した、ウソの撮影を行います。皆さんにはごくごく普通に飲み会をしてもらい、2時間後、携帯のメールアドレスを交換して飲み会のウソ撮影終了。解散後、女の子3人にはそれぞれ個室に残ってもらい、オシャレボーイには普通のメール、平凡な男子には龍馬の手紙にならったユニークなメールをほぼ同時に送信してもらいます。内容は「もう1軒2人だけで飲みに行こう」と、ある場所に誘い出すメール。すると…女の子達はそれぞれ考えたあと、1人はどちらにも来ませんでしたが、なんと2人の女の子は、龍馬式メールを送った平凡な男子の方へ来たのです龍馬の絵入り手紙ここで女性に実験の内容をばらし、なぜ来たのか尋ねてみると、「顔ではなく、メールから面白くて良い人だな」 と感じたからだそうです。さらに街行く女性30人にも2つのメールを見比べてもらい、どちらに行きたいか聞いて見ると、年齢を問わず、23対7で龍馬式メールが圧勝!龍馬式のメールは現代女性のハートも掴むのです。今回送った龍馬式メールの内容は、絵文字やしゃべり言葉、擬音語などを使った砕けた文章でした。実際に、龍馬の手紙には絵文字の代わりとなるようなイラストも描かれていて、さらに当時はほとんどなかった「ぺちゃくちゃ」などの擬音語やしゃべり言葉も多用した、画期的なスタイルだったのです。

所さんのポイント
ポイント2
龍馬は、絵や擬音語を使ったユニークな手紙で多くの女性のハートを掴んでいた!




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