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視力がUP? 最新家電
第1025回 2010年3月13日


 3D映画「アバター」が大ヒットし、今年は日本でも家庭用の3Dテレビが登場!そこで今回は、スゴイ勢いで進歩する最新AV家電の疑問をわかりやすく解明します。

 家庭でも楽しめる最新の3D対応テレビをショールームで体験した矢野さん。専用のメガネをかけて見ると、圧倒的な臨場感にビックリ!しかし、専用メガネを外すと、画面が2重にブレて見えました。実は、3D用の映像は、人間の目と同じように2つのカメラを並べ、同じ物を少し違う角度から撮影したもの。だから、左右の映像を分ける専用メガネなしでは2重に見えるのです。では、人間が同じ物を違った角度から見られなくなったらどうなるのでしょう?そこで、街に出て実験!ついたてメットで卓球する所さん両目の間についたてのある番組特製ヘルメットで、目の前に出された紙をつかんでもらいます。すると…装着前には簡単につかめた紙も、ついたてヘルメットをかぶった途端、距離感がわからなくなり、つかめない人が続出したのです。続いて、高さ30cmの8段ソフトクリームを作るお店の看板娘にこのヘルメットをかぶってソフトクリームを作ってもらうと…何とか8段重ねたものの、今にも崩れてしまいそう。やはり人間は、両目で違う角度から見ないと、立体感が掴めないんです。スタジオでこのヘルメットをかぶり、卓球に挑戦した所さん。結果は、やはり空振りの連続でした。

 さて、続いてはDVDの次世代ディスクとして普及しつつあるブルーレイ。ディスクの大きさは同じなのに、DVDの5倍ものデータを記録できます。電子顕微鏡で見比べたところ、ブルーレイの方が、ピットと呼ばれる、映像情報をデジタル化した凸凹の列がびっしりと並んでいました。このらせん状のピット列が多い程、大容量を記録できるそうです。では、ブルーレイのピットを一直線に伸ばすとどれほどの距離になるのでしょう?そこで佐藤アナが壮大な実験に挑戦!黒い箱の中に入ったブルーレイの記録ピットと同じ長さの糸を、箱根駅伝のコース上に、歩いてカートをひきながら伸ばしていきます。すると…糸はぐんぐん伸び、神奈川県へ入ったところで、佐藤アナは時間切れとなり、番組ADに交代。糸は鶴見中継所を超え、2区に突入!そして、スタートから約9時間後、ついに糸が尽きました。なんと、わずか12cmのディスクに27kmものらせんが刻まれていたのです!

所さんのポイント
ポイント1
直径わずか12cmのブルーレイディスクには、全長27kmもの記録ピットがらせん状に刻まれているのだ!

青と赤の光  暗闇で2面比較  ブルーレイとDVDの違いを探るため、デッキを分解し、それぞれのディスクを入れてみると、データを読み取る光の色が、DVDは赤く、ブルーレイは青でした。
 専門家によると、赤い光より青い光の方が、波長が短く、強く屈折させることができるため、細かいデータを記録して読み取ることができるそうです。この青い光こそがブルーレイという名前の由来なのです。ところで、DVDのディスクを汚したり、キズつけたりして、見られなくなった経験ありますよね?では、DVDとブルーレイのディスクはどちらが強いのでしょう?そこで、「汚れ」、「キズ」、「日焼け」にどれだけ耐えられるか、耐久力3番勝負です!一番目は汚れ対決!DVDに指紋を1個ずつ付けながら再生という作業を延々繰り返していくと…60個の指紋がびっしり付いても再生できました。一方ブルーレイは、わずか5個の指紋で再生不可能に。指紋汚れに関しては、DVDが圧倒的な勝利!実は、ブルーレイは読み取るピットが小さいので、少しの指紋汚れでも読み取れなくなってしまうのです。続いては、キズ対決!フローリングの板にDVDをこすって再生してみると…なんと1回目でアウト!一方、ブルーレイは10回こすっても再生でき、キズ対決はブルーレイの勝利。ブルーレイは、繊細な記録面を守るために、DVDより頑丈にコーティングされているのでキズがつきにくいのです。そして最後は日焼け対決!2つのディスクに、太陽光のおよそ25000倍もの紫外線を装置で照射し、30分おきに再生していきます。すると、ブルーレイは3時間半が経過したところで読み取り不可能に。一方、DVDはさらにあて続けること22時間後、ついにアウト!ブルーレイは青い光を吸収しやすい素材で作られているため、紫外線の影響を受けやすいのです。

 さて、最後は大画面化、高画質化が進むフルハイビジョンテレビ。でも、あまりに大画面で鮮やかだと、目が疲れる気がしませんか?そこで実験です!小学生、20代、60代それぞれ3人ずつ、計9名に40型フルハイビジョンテレビと、21型ブラウン管テレビでCG満載の映画「2012」を鑑賞してもらい、見た直後の視力を測定します。すると、40型では見る前の視力に比べ、全員が見た後の視力にほとんど変化はありませんでした。ところが、21型ブラウン管テレビでは、なんと見た直後に8人の視力が上がり、そのうち5人は両目ともアップしたのです!専門家によると、普段視力を抑えている脳が、ぼやけた映像を見ようと頑張り、視力が上がったと考えられるそうです。しかし、これは一時的なもので、脳は疲れてしまいます。フルハイビジョンは楽にキレイな映像が見られるので、脳にとってはエコなようです。

所さんのポイント
ポイント2
ぼやけた映像を見ると、脳が頑張って一時的に視力が上がることも!しかしその分、脳は疲れてしまうのだ!




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