２年半かけ
ケーキ
完成
第1043回 2010年7月17日
放送１０００回をお祝いするため、２００８年の４月から、ケーキの材料を１から作ろうと北海道に
目がテン牧場
を開きました。今回はいよいよその
完結編
です！
ケーキに必要な、バター、砂糖、小麦、卵を１から作ろうという挑戦の道のりは困難と失敗の連続でしたが、努力が実り１０００回には立派なケーキでお祝いすることができました。ところが！牛は子牛を産まないとお乳を出さず、子牛は誕生からお乳を出すまで２年半かかるのに、１０００回の放送まで１年半しかないという矢野さんの大失態で、バターは間に合いませんでした。そこで、今度こそ無事にお乳を手に入れ、牧場産バターで手作りケーキを作ります。２００９年７月に人工受精を行った牛の白元と黒元。４０日後、きちんと受精しているか調べるためやってきた獣医さんは、なんと牛のお尻の穴に腕を突っ込んだのです！
実は、牛の受精確認は直腸越しに子宮に触れ、その膨らみ具合で判断するのです。検査の結果、残念ながら白元は受精していませんでしたが、黒元は無事妊娠していることがわかりました。
受精から３ヶ月後に行った超音波エコー検査でも、胎児の姿がはっきりと映り、順調に成長していました。そして受精から９ヶ月、春を迎えると、出産に備え牛舎を分娩房に改築！母牛がいきんだ時、踏ん張りがきき、滑ってケガをしないように床を土で覆い、さらに産まれた子牛が病気にならないように、新しいワラをたっぷり敷きました。そんな時、黒元のお尻の上の方に大きなへこみを発見。
牧場主の三浦さんによると、これは出産前になると、背中とお尻を繋ぐ靭帯が緩むことで産道が広がる、出産の準備が整ったサインだったのです。
ところが、出産予定まであと１２日と迫ったある日、スタッフがいつものように朝のエサやりに向うと、なんとそこには赤ちゃんの姿が！
黒元は夜中のうちに出産していたのです。しかし、早産のせいか、子牛は元気がありません。でも、懸命に黒元が子牛の体を舐めると、産声を上げ、ゆっくりと自分の足で立ち上がりました。野生では、すぐに立たなければ、外敵の餌食になってしまうので、牛は今も生まれてすぐ立てるのです。
１時間すると黒元のお乳を飲み始めたメスの子牛。そこで、矢野さんも試しに飲んでみると、その味はほんのり甘くてホットミルクのようでした。そして２年越しの念願の乳搾りを行うことができ、ついに目がテン牧場産のミルクがとれました！そこで、矢野さんはバターの作り方を学ぶため北海道のバター工場へ。作り方は、まず遠心分離機に牛乳を入れ、遠心力で水分を飛ばし、乳脂肪を濃縮し、トロトロの生クリームを作ります。この生クリームを機械でかき混ぜ、さらに水分を搾り出すこと２時間、次第にバターっぽくなってきたところで、塩を入れます。実はバターは保存食のため、塩を使うのだそうです。そこで、塩を入れないとどうなるのか実験です！
塩なしバターと塩入りバターの両方に黒カビを吹きかけ、菌の活動しやすい温度２５度で観察すると、２週間後、塩なしバターには黒いカビが生えていましたが、塩入りバターにはカビが一切生えませんでした。
そして、塩入りバターをさらに混ぜること２時間、ついにバターが完成！この要領で、牧場に戻ってバター作りです。まずは黒元から搾ったお乳を容器に入れ、遠心分離機のようにブンブン回していくこと１時間。容器を開けてみると、乳脂肪分の固まり、生クリームがキレイに分離しています。そこで、今度は生クリームだけを別のビンに移し、振っていきます。するとわずか１０分でバターのようになってきました。最後に、矢野さんが荒波のオホーツクの海水をくみ取り、手作り薪ストーブで煮詰めた塩をバターに加え、振っていきます。そしてついに、純粋目がテン牧場産バターが完成！ちなみに
市販の牛乳でも試したところ、１時間振り回しても何も変わりませんでした。実は、乳脂肪の中の脂肪球が大きく固まりやすい搾りたての牛乳と違い、市販の牛乳は、脂肪球を小さくしてあるので固まりにくく、運搬の時などに牛乳が固まって生クリームになるのを防いでいるのです。
市販の牛乳は乳脂肪中の脂肪球を小さくしてあるので、いくら振っても生クリームは出来ないのだ！
さて、作るケーキは、牧場産のバターを存分に生かすため、バタークリームケーキに決定。そこで、ケーキ作りを依頼するパティシエの方に、
自信作のバターを味見してもらうと…「しょっぱい」と、まさかのダメ出し。実は、甘いお菓子などの場合は、塩分が邪魔になるため無塩のバターを使うそうです。
そこで、念のため番組ＡＤが作っておいた無塩バターを使うことに。まずは、目がテン牧場産の卵と小麦粉、さらにバターも練りこんだタネを型に流し込み、オーブンで焼くこと４０分。見事なスポンジが完成！続いてたっぷりのバターを使ったバタークリームでスポンジの周りをデコレーション。さらに、牧場産メロンのジュースを練りこみ、華やかにトッピング。そしてついに、目がテン牧場産の素材だけで作ったバタークリームケーキが完成！いろいろな方の協力で完成したケーキを食べた所さんは大感激でした！
苦節２年半、ついに材料の全てを１から目がテン牧場で作ったケーキが完成！
牧場主の三浦さんによると、これは出産前になると、背中とお尻を繋ぐ靭帯が緩むことで産道が広がる、出産の準備が整ったサインだったのです。ところが、出産予定まであと１２日と迫ったある日、スタッフがいつものように朝のエサやりに向うと、なんとそこには赤ちゃんの姿が！黒元は夜中のうちに出産していたのです。しかし、早産のせいか、子牛は元気がありません。でも、懸命に黒元が子牛の体を舐めると、産声を上げ、ゆっくりと自分の足で立ち上がりました。野生では、すぐに立たなければ、外敵の餌食になってしまうので、牛は今も生まれてすぐ立てるのです。
そこで、念のため番組ＡＤが作っておいた無塩バターを使うことに。まずは、目がテン牧場産の卵と小麦粉、さらにバターも練りこんだタネを型に流し込み、オーブンで焼くこと４０分。見事なスポンジが完成！続いてたっぷりのバターを使ったバタークリームでスポンジの周りをデコレーション。さらに、牧場産メロンのジュースを練りこみ、華やかにトッピング。そしてついに、目がテン牧場産の素材だけで作ったバタークリームケーキが完成！いろいろな方の協力で完成したケーキを食べた所さんは大感激でした！
