秋葉原
で萌えー大実験
第1067回 2011年1月22日
2011年1月23日。秋葉原の歩行者天国が復活!秋葉原といえば、なんといっても、
オタク
の聖地。そこで今回は、街で尋ねたオタクの定番イメージの疑問を解明します!
オタクと言えば、まず多く挙がったのが「チェック柄のシャツ」。でも、本当にオタクの人は多くチェック柄を着ているのでしょうか?そこで、
オシャレの街「表参道」と、オタクの聖地「秋葉原」の通行人500人をウォッチングして、チェック柄のシャツを着ている人数を数えてみると…表参道は19人なのに対し、秋葉原は3倍以上の63人もチェック柄を着ていたのです!
真冬で上着を着ていて正確な数はわからないものの、これが暖かい季節なら、もっとチェック率が上がっているハズ。早速、チェック柄を着ているオタクの皆さんに理由を尋ねると、
何となく、無意識に選んでいる
との事。そこで実験!まずは、「無地」「水玉」「ストライプ」「チェック」の4種類のシャツを着た男性4人が一般人の前でそれぞれ1分間のスピーチをします。でも、実はスピーチは実験に無関係!本当の目的は、「どのシャツが印象に残るかをみる」というもの。スピーチを聞いてもらった方には、4人が着ていたシャツの柄と色を思い出しながら色鉛筆で書いてもらいます。
すると…
皆さんなぜかチェック柄以外は覚えていて、正解を連発。しかし、チェック柄を書けた人は実験した12人中、わずか1人だけという結果に。
この理由を専門家に伺うと、チェック柄は複雑なので覚えにくいためだと考えられるそうです。
確かに、チェック柄は最低でも同系色2色と、地の色の3色以上になるのです。
複雑で覚えにくいということは、無難で目立たないということでもあり、オタクの皆さんは、ファッションに興味がなかったり、注目を浴びたくないため、チェックを選んでしまう傾向があるようです。
オタクの人がよく着ている、チェック柄のシャツは、複雑な模様なので無難で目立ちにくく、印象にも残りにくいのだ!
さて、次なるオタクのイメージといえば「萌えキャラ」好き。最近はお菓子やお米など、パッケージに「萌えキャラ」を使用した商品が大人気。しかし、なぜ売れるのでしょうか?そこで、萌えイラストのカリスマ、西又葵先生にオリジナルの萌えキャラを描いてもらい、イラストなしのクッキーと、萌えキャラパッケージのクッキーを秋葉原の街頭で販売し、売れ行きの違いを比べます。どちらもワゴンの前を5000人が通過するまで販売します。
すると…
イラストなしのクッキーは4袋しか売れなかったのに対し、萌えキャラパッケージのクッキーは、中身は同じなのに17袋も売れたのです。
そしてさらに、佐藤アナをモデルにした萌えキャラパッケージも用意し、同じ実験をすると…なんと売り上げはさらに伸び、28袋も売れました!
結果に喜ぶ佐藤アナでしたが、今度は、女性番組ADをモデルにした萌えキャラクッキーを販売したところ、佐藤アナを上回る30袋も売れました。つまり、佐藤アナだから売れたというわけではないようです…。そして、
先生に萌えキャラの可愛さの秘密を聞いてみると、最大のポイントは目の大きさで、普通の人の3倍ほどに描くんだとか。他にも、「鼻が小さい」、「輪郭が丸い」というのが可愛らしい萌えキャラ共通の特徴だそうです。
さて、続いてのオタクのイメージといえば、メイド好き。秋葉原には、今や40軒以上のメイドカフェが存在し、店内は大盛況!しかし、なぜオタクはメイドが好きなのでしょう?そこで実験!まずは秋葉原の街頭で、50人の男性に、5人の女性の写真を見せ、誰が好みか、人気投票を実施。しかし、ここからが実験本番!上位4名にはそれぞれ、レースクイーン、キャビンアテンダント、婦人警官、ナースの定番コスチュームを、最下位の女性にはメイド服を着てもらい、写真を撮りなおして、再度人気投票を行いました。すると…
普通の服装では、わずか2票だったメイド服の女性に人気が集中!なんと50人中19人の支持を得て、圧倒的な1位に選ばれたのです!
一体なぜでしょう?
メイドを選んだ男性たちに理由を聞くと、どうやら、従順そうな所に魅力を感じたようです。
この理由を専門家に伺うと…シャイなオタクの人たちは、メイドのような、主人と使用人といった上下関係がはっきりしていて、抵抗することなく、自然と自分の言うことを聞いてくれるキャラクターを望んでいるためだと考えられるそうです。さらに、年下の子供っぽい可愛さを持つ萌えキャラも、年上と年下という上下関係がはっきりしていて、自分が優位な立場になれるので、人気があるのではないかと思われます。
メイドや萌えキャラがオタクの人から人気を集めるのは、自分の言うことを、自然と聞いてくれそうなキャラクターだからなのだ!