やせるビキニ(秘)
海水浴
第1091回 2011年7月16日
いよいよ夏本番!街行く50人の方に、この夏にしたい事を聞くと…圧倒的に多かったのが
海水浴
!そこで今回は、海水浴にまつわる多くの方が抱える悩みを、科学で徹底解明します!
①ビキニは太って見える?
海水浴の必需品といえば水着。おなじみの「ビキニ」や、タンクトップとパンツを組み合わせた「タンキニ」、「ワンピース」などがありますが、実際に、都内の大型プールで女性100人の水着をチェックしてみると…タンキニが一番人気で、ビキニ着用は、わずか17人だけでした。ビキニを着ていなかった女性たちに理由を聞くと、「お腹を隠したい」など、8割の方が体型を気にしてビキニを敬遠していたのです。では、実際にビキニを着るとどれほど太って見えるのか実験です!
協力いただいたのは、ふくよかな女性。ワンピースとビキニを着用してもらい、撮影した2枚の全身写真を一枚のパネルに並べ、顔にイラストを貼り、同一人物であることを隠し、プールのお客さん男女計30人に、5秒間見せて、どちらが太って見えるか答えてもらいました。すると…なんと30人中23人がワンピースの方が太って見えると答えたのです。
確認のため、別のふくよかな女性でも実験を行った結果、やはり17人がワンピースのほうが太って見えると答えたのです。さらに、一般的な体型の女性でも実験してみても、圧倒的にワンピースの方が太って見えるという結果に。
ビキニの方がやせて見える理由を専門家に伺うと…
「いろんな錯覚が起きていると考えられ、中でも最も、分割錯視が働いていると思われる」そうです。分割錯視とは、同じ長さの線でも、分割が多いほど長く見えるという目の錯覚。
専門家によると、「ワンピースは首、胴、足の3分割なのに対し、ビキニの場合は胸と腰の部分が加わり、5分割になるので、ビキニの方がスマートな姿に見えたと考えられる」そうです。
さらに、ビキニのパンツには、直線の両端のV字の角度が狭い方が長く見えるという、「ミュラー・リヤー錯視」と呼ばれる錯覚も利用され、足が長く見えるそうです。
②日焼け止めはどれぐらい効果がある?
海水浴で特に女性が気にしている「日焼け」。日焼け止めをたっぷり塗るという女性が多かったので、日焼け止めで日焼けを完璧に防げるのか実験です!色白の男性2名の背中に、紫外線を通さない「目がテン」番組ロゴシールを貼り、背中を四角くくりぬいたTシャツを着て、この部分だけ、最新鋭の強力日焼けマシーンで日焼けしてもらいます。その威力を見るべく片方の男性は日焼け止めを塗らずに3日間で計1時間焼きました。佐藤アナがシールをはがし、結果を見てみると…小麦色に焼けた肌に、「目がテン」ロゴが白くくっきりと浮かび上がりました。さて、いよいよ実験本番!
もう1人の男性が「SPF50+、PA+++」という日本で市販されている最強の日焼け止めを一本全て塗りきり、最新鋭日焼けマシーンと対決!1回1時間マシーンで焼き、一週間に渡り、計7時間焼いてもらいました。そして一週間後、佐藤アナがステッカーをはがすと…なんと背中にはうっすらと「目がテン」の文字が!
そこで、こんな調査をしてみました。シャーレに「目がテン」シールを貼り、上から最強の日焼け止めで厚い層を作ります。そして、シャーレの底に紫外線が当たると紫色に変化する紙を敷き、紫外線ランプを10秒間当ててみると…またもやうっすらと「目がテン」の文字が!念のため、別会社の製品で試してみても、結果は同じ。この理由を専門家に伺うと…
「日焼け止めは紫外線を反射する散乱剤と、紫外線を吸収して熱に変える吸収剤で紫外線を防止している」そうです。「しかし、散乱剤は金属の粉であるため、どうしても隙間ができ、吸収剤は一定限度を超えると紫外線を吸収しきれなくなってしまう」のだそうです。つまり、日焼け止めでは100%ブロックすることは不可能なので、こまめにたっぷり塗り直すのがオススメです。
日焼け止めで100%紫外線をブロックするのは不可能!だから、できるだけこまめに、たっぷり塗り直すことが重要なのだ!
③お盆前の海にはクラゲはいない?
海水浴のもう1つの大きな悩みといえば…「クラゲ」。お盆過ぎの海に入り、クラゲに刺されて痛みを味わった方も多いようです。でもクラゲはお盆前にはいないんでしょうか?
そこで矢野さんが番組ADと一緒に、5月の海水浴場の水中を網ですくって探すと…わずか30分で、20匹ものクラゲを捕獲できたのです。お盆前にクラゲがいるとはどういうことか?そこで、
専門家立会いのもと、新人ADに、クラゲ80匹を入れて、お盆前の海を再現した大きな水槽に、水着で浸かってもらいました。恐る恐る浸かったADでしたが…痛みを一切感じないため、最後はクラゲを手に取る余裕っぷり!しかし、専門家によると、「彼は何度も刺されている」そうです。
刺されても痛みを感じない理由を専門家に伺うと…
「今回のクラゲはミズクラゲという、毒針の長さが短い種類で、毒が皮膚の内側まで届かないため」だそうです。「しかし、お盆過ぎに出るアンドンクラゲは、毒針がミズクラゲに比べて5倍も長いため、刺されると毒針が皮膚の内側まで届き、痛みや炎症を起こす」そうです。
しかし、地域によっては、お盆前にも毒性の強いクラゲがいる場合があるので、ご注意を。
お盆前にいるミズクラゲは毒針が短いので安心だが、お盆過ぎに出るアンドンクラゲは、皮膚の内側に届く、長い毒針を持つので要注意!