知識の宝庫!目がテン!ライブラリー


夏休み(秘)フランス旅行
第1093回 2011年7月30日


 目がテン夏休み海外特集!今年の国は、フランス!第2弾の今週は、街で聞いた、日本人が抱く、フランス人のイメージを、様々な角度で解明しちゃいます!

①フランス人は香水が好き?
 フランス人は、イメージ通りに香水好きなんでしょうか?そこで、佐藤アナがフランスで街行く男性たちを調査してみると…若者から中年まで、多くの男性が実際に香水を使っていました。本人たちによると「体臭で周りを不愉快にさせないよう、エチケットのために使っている」そうです。そこで、香水は本当に体臭を抑える効果があるのか?実験です!2人のフランス人男性に、家を出る前にシャワーを浴び、香水を一切つけない状態でパリの街に来てもらいました。2人には、番組が用意した新品のTシャツに着替え、30分間走り続けてもらいます。そして、汗だくになったTシャツを回収。一番汗が染み込んだ、両わきの下の部分を切り取り、ビンにつめ、ここからが本番!ビンの中に香水を一吹きし、道行くフランス人に何も伝えずにニオイを嗅いでもらい、感想を聞きます。すると…意外にも、皆さんは「いいニオイ」だと揃って好評価!ならばと、新品のTシャツに同じ香水を一吹きしたビンと、汗だけが染み込んだTシャツを入れたビンを加え、3つのうちで一番いい香りだと思うものを街の人に選んでもらいました。すると…15人中12人もの人が、「体臭+香水」のビンを支持!日本人観光客10人にも試したところ、5人の支持を得て「体臭+香水」が同じく一位という結果に。この理由を専門家に伺うと…「香りの良いものに悪臭を少しだけ混ぜると、さらにいい香りになることがある」というのです。さらに、「もともと香水自体、汗と混ざることを想定し作られているので、その作用が働いたと考えられる」そうです。実際に、フランスには買う人の体臭に合わせて香水を調合してくれるお店もあるんです。ただし、日本人はそもそも体臭が弱いので、フランス人と同じ量のフランスの香水をつけると、香水くさい人と感じられてしまう事もあるので、ご注意を!

所さんのポイント
ポイント1
香水は、体臭と混ざることで、よりいいニオイを放つことを想定して作られているので、フランス人の体臭を見事にカバーしているのだ!

②フランス人は、英語が分かっているのにしゃべらない?
 「旅行で、フランス人に英語で尋ねても、なぜかフランス語で答えてくる」という意見が多く聞かれました。しかし、フランスでは、1958年に英語が中学校での正式科目となり、ほとんどの人がしっかり学んでいるそうです。そこで、カメラを遠くにスタンバイし、佐藤アナがガイドブック片手に旅行者を装い、英語で道を尋ねてみることに。すると…男女を問わず、英語の質問を理解しているのにもかかわらず、10人中7人が、最後までフランス語だけで親切に道を教えてくれたのです。この理由を日仏文化協会の方に聞いてみると…「簡単な英単語をフランス人に言ってもらうと、それが良く分かる」というのです。そこで、日本の中学一年生の教科書に載っている、基本的な英単語男性の発音結果「she:○、her:×、her:×、hers:×」「I my me mine」 、「you your you yours」、「he his him his」、「she her her hers」をフランス人に発音してもらうと…なぜか皆さん前半は順調なものの、年配の方を中心に、15人中8人が、hisは「イズ」、herは「アー」になってしまうという結果に。専門家によると、実は「フランス語の発音は『H』を発音しない」のだそうです。つまり、「フランス人は『H』の発音が苦手なので、自分の英語が通じないのではないかという心理が働くため、英語を話さない人が多いのではないかと考えられる」そうです。

所さんのポイント
ポイント2
フランス人は「H」の発音が苦手なので、英語を理解していても、フランス語で話す人が多いのだ!

③フランス人は、アートが大好き?
 芸術の都・パリ。フランスにはルーブル美術館をはじめ、有名な美術館がたくさんあります。当然、皆さんはアートが好きなはず!そこで試しに、道行くフランス人のみなさんに「モナリザ」、「ムンクの叫び」、「落穂拾い」、「ひまわり」、の名画を見せ、作品名を答えてもらいました。18人に尋ねた結果…なんと全問正解は4人だけ。なんとモナリザしか知らない方が、半数の9人という意外な結果に!
「生徒には作者の名前やタイトルを覚えさせるのではなく、総合的に作品を見ることを教えます」  比較のため、渋谷で、若者たちに同じ絵を見せて調査したところ…18人中全員が2問以上正解。むしろ日本人の方が、名画の名前を知っていたのです。そこで、フランスの小学校の美術教師に話を伺うと…「生徒には作者の名前やタイトルを覚えさせるのではなく、総合的に作品を見て、あるがままに感じた意見を持つことを大切にしている」のだそうです。

 そこで実験!ヨーロッパの画家が描いた抽象画を、日本人とフランス人に見せ、どれだけ感想を言えるかタイムを計測して比較します。まずは、上野のアメ横で働く方々。すると…皆さん一言、二言つぶやく程度で、10人の平均はわずか4.3秒でした。続いてはアメ横同様に露店が並ぶ、フランスの青空市場で働く人に同じ絵画の感想を言ってもらうと…皆さんは独自に様々な表現で、次々と感想を述べ続け…結果、フランス人10人の平均は35.4秒。日本人平均の8倍以上に達したのです!ちなみに雪舟作の国宝の水墨画で同じ実験を行ってみると…日本人10人の平均は5.1秒。フランス人の平均は36.2秒と、やはり圧倒的な差がありました。フランス人は、知識より芸術に自分の意見を持つことを大切にしているのですね。



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